1. 概説

最近、無人運転バスを運営開始したことが話題になった都市は中国の深セン市(漢字は深圳)である。深セン市の歴史はとても浅いが、1979年の始まりで、現在は中国の最も若い大都市まで成長していきた。GDP、人口ともに、爆発的な成長を成し遂げてきた。経済面では、深セン市は中国経済の風向計とも言われ、中国で最も活発的な大都市である。市民の収入も中国国内ではトップレベルである。当然、企業の経営者にとって、競争が非常に激しく、必死で戦う覚悟が必要なビジネス戦場でもある。

深セン市は香港の新界と隣接している。日本人はノービザ(ビザなし)では最長15日間、中国大陸に滞在することができる。中国にノービザで観光旅行する日本人の皆さんは深セン市経由で香港に行き、もう一回中国に入国することができるため、香港経由で中国大陸にUターンする方々が多い。現在、深センに滞在する邦人は5,000人以上いて、主に日系企業の職員や経営者と、その家族が多く、日本人学校もある。日本人にとって、気候や生活の面で、深センは暮らしやすい都市である。

深セン市民の構成は複雑である。本来であれば、広東語が中心の地域だったが、逆に標準語が流行っている。なぜなら、深センは中国全土から人が集まっている都市であるため、広東語が通じないのは当然である。そのため、深センはとてもオープンな都市で、外国料理や新しいものを受け入れやすい場所である。数年前、日本料理は深セン市民にも大人気だったが、味の好みの違いで、日本人が行く店と中国人が行く店がはっきり分かれていた。しかし最近、本格的な日本料理が好きな中国人もどんどん増えて、香港から本場の和食食材を手に入れやすくなったため、本場の和食レストランの数も増加している。

2. 地域情報

≪深センの地域情報≫

面積 1996.8㎢(東京とほぼほぼ同じ)

人口 1190.84万人

気候 通年冬がないため、温度は暖かい感じです。

言語 広東語、中国語(簡体字)、他

宗教 仏教、道教、キリスト教、イスラム教、カトリック教

通貨 人民元「じんみんげん」※1 CNY=約17円(2018年4月時点)

航空時間 東京から約6時間

★日本との距離が近いため、日本への帰省もしやすい 物価 ☆基本、物価は日本より安い

≪食費≫

・ローカルの食事であれば、1日3食で70~150CNY程度

・日本料理や韓国、洋食などのレストランだと、

 1食で100~200CNY程度。

≪住居≫

・住居は、良い環境を求めると高くなる。

・ピンキリだが、1,300~3,000CNYくらい。

 広さや快適さを求めると、2,000~5,000CNY程度。

・40m2の部屋は2000~2,500CNYくらい。

≪水道光熱費≫

・電気代は、夏はエアコンが欠かせないので1ヶ月200~300CNY程度

 冬は1ヶ月200CNY程度

・水道代は1ヶ月50CNY~100CNY程度

・ガス代は1ヶ月100CNY程度

≪交通費≫

・タクシー初乗り2キロ11CNY(エリアによって多少異なる)

・バスや地下鉄は日本より安く、4CNY程度。