中国人が選ぶ幸福度が一番高いところと言えば、異議なしの成都である。成都について、皆さんはとういうイメージを持っているのか?パンダ、四川料理、諸葛孔明?という回答をする方々は多くいらっしゃる。実際、成都を紹介する文章を作成するのはとても難しい。

成都の良いところは、言い切れないほどたくさんある。 「料理がうまい」、「名所が多い」、「美人が多い」、「水が美味しい」、「気候が良い」、「成都市民は優しい」、「暮らしやすい」、「生計を立てることだけでなく、生活を楽しめることができる」、「物価が安い」、「包容力がある」などとよく言われている。

同じ方言圏と言われる重慶や成都は共通点が多いが、違う所もたくさんある。性格の面では、重慶市民は気が短い、逆に成都市民は気が長いだそうである。昔から、重慶は重要なビジネス中心地であることもあり、重慶はビジネスの雰囲気が強い。成都は盆地であり、昔、国の都であった歴史もあり、成都の市民は芸術や生活のセンスが良く、穏やかな雰囲気である。

成都を調べてみればみるほど、情報量が多くなるため、今回は成都の和食事情のみを紹介させて頂く。

旺盛な消費力を持つ一方、秩序や礼儀を重視する性格が成都の市民像である。また、食文化がとても発達しているため、成都市民は和食に高い関心を持っている。

成都の日本料理店は、2014年から2016年にかけて出店ブームが訪れ、2年間で店舗数が250%まで増え、2018年6月時点、中国トップレベルの人気グルメサイト「大衆点評」の登録店舗数は1,000 店を超えた。中国沿岸部の大都市に比べると、規模が小さい店が多く、居酒屋、ラーメン店、寿司店が大半で、チェーン店なら中国の他都市と同じ水準である。当然、日本料理と言ってもお店によって値段の差は大きく、高級店からリーズナブルなものまで様々であるが、成都だけ流行った寿司店の形態があり、それは店が小さくて、入りやすいタイプの寿司店が多いこと。また、この5年間で日系の飲食会社の出店も増えて、最近牛丼の「すき家」やとんかつの「和幸」などが成都市民の人気を集めている。

  1. 【成都の地域情報】

面積 14312㎢(東京の7倍くらい) ★市街地は615.8㎢、「天府の国」といわれるほど農業が発達した都市。 人口 1591.8万人(内、現在長期滞在の邦人約397人) 言語 中国語(マンダリン)、他 宗教 仏教、道教、キリスト教、イスラム教、カトリック教 通貨 人民元「じんみんげん」※1 CNY=約17円(2018年6月時点) 航空時間 東京から約5時間 ★近いので、日本への帰省もしやすい

  1. 【成都の物価】 ☆物価は日本より安い。

≪食費≫ ・ローカルの食事であれば、1日3食で60~150CNY程度 ・日本料理や韓国、洋食などのレストランだと、1食で80~200CNY程度。

≪住居≫ ・住居は中国の大都市の中では安い方である。 ・ピンキリだが、800~2,500CNYくらい。  広さや快適さを求めると、2,000~3,000CNY程度。

≪水道光熱費≫ ・電気代は、夏は1ヶ月100~200CNY程度  冬は1ヶ月100CNY程度 ・水道代は1ヶ月50CNY以下 ・ガス代は1ヶ月100CNY程度

≪交通費≫ ・タクシー初乗り2キロ8CNY(エリアによって多少異なる) ・バスや地下鉄は日本より安く、4CNYくらい。

現在、Washokujobでは中国・成都の募集案件がないが、中国のメイン都市を知っていただきたい。