海外に転職をしたいが、何からスタートすれば良いか?実際に応募をした後に、どんな選考過程があるのか?Washokujobがこれまでにサポートしてきた採用案件を参考に、以下の情報をまとめてみました。ご参考にして頂けたら幸いです。(あくまでもWashokujob独自の意見であり、ご参考程度にお願いいたします。)
【情報収集の前に、今の自分の状況を分析する】
なぜ海外に行きたいのか?なぜこの国に行きたいのか?海外に行って、何を実現したいのか?
まず一度、自問自答をしましょう。
ご自身の状況を理解できて、明確な目標があってこそ、海外転職の方向性が分かると言えます。
Washokujobでは今まで、以下の理由を伺ってきました。
☆学生時代に留学の経験があり、海外生活が好きだから。
☆今の店舗でも海外からのお客様が多く、海外で現地の方々に本物の和食を広げたいと思うようになりました。
☆日本の飲食業界は飽和状態にあり、海外で自分のスキルを活かし、お金を貯めて将来は自分の店を持ちたいと思っています。
・・・などなど、些細なきっかけでも良いので、海外転職を志した理由をご自身の言葉で言えるのは素敵ですね。
中には、
■お金が良ければ、どこでも良いです。
■今のレストランの人間関係が悪いので、転職するなら、海外でも良いかなっと思います。
このような理由ももちろんOKです。
ですが「これだけ」だと、書類審査や面接の段階でボロがでてしまったり、せっかくの内定も簡単に辞退するケースにつながりやすいです。
【物理的な条件は揃えられるのか】
ご自身の状況や海外への転職意思も明確になったら、以下の物や資金は準備できるのかをしっかり確認しましょう。
応募書類
履歴書、職務経歴書、身だしなみを整えた顔写真、調理人であればご自身で作った料理写真があると尚良いです。
仮に内定となった場合、ビザ申請に入ります。
求められる可能性が高い書類
学校の卒業証明書、過去に勤務した企業の在籍証明書、銀行の残高証明(国によって必要)、海外保険加入の証明書(ワーキングホリデービザの場合必須)。
・手元資金
応募から海外渡航までの期間ですが、国によって大きく異なってきます。ビザ申請の難易度によって、内定後1ヶ月間で渡航できるケースもあれば、8ヶ月間をかけてやっと渡航できたケースも実際にありました。
この間仕事に就いている状態が望ましいですが、離職した場合、生活費などある程度必要となります。
また、渡航のためにチケット代、現地での最初の2ヶ月間の生活費があると、安心して海外生活の一歩が始められます。
【興味のある案件に応募→選考開始!】
通常、以下が基本フローとなります。
書類選考(前述の資料)
履歴書や職務経歴書は、企業様が貴殿のことを最初に判断する大切な材料となります。出来るだけ丁寧に記載しましょう。Washokujobにご相談に来る方々の多くが、とても簡潔な書類しか作成しておらずとてももったいないです。
例えば「懐石の調理経験、全般」と記載した場合と、
「懐石レストラン、客単価は25,000円、夜のみ営業。20席。二番手として勤務。主に懐石料理の調理を担当。煮物、揚げ物、焼き物、全般担当。」と記載した場合では、
当然、後者の記載例が一目で理解しやすく、企業側へのアピールとなります。
面接
書類選考合格となった場合、対面、電話、Skype、LINEなどによる面接。面接は概ね30分間から1時間程度です。
自己紹介、これまでの仕事・経歴の説明、帯同する家族の有無(既婚で単身渡航の場合は仕送りの有無)海外在住の経験がある方の場合は海外在住時のビザ状況などに加え、
なぜ応募したのか?なぜ海外(この国)に行きたいのか?強みとなる料理は?これからやりたいことは?などなど、様々な質問を投げられます。質問には落ち着いて答えましょう。だらだらと要点を得ない返答にならないように。
ピンとこない場合は、面接官の立場に立って考えてみましょう。仮にあなたが誰かを採用する側だったら、目の前の応募者に何を確認したいのか?を考えると、イメージが付きやすいのではないでしょうか。
また、面接は企業理解のタイミングでもあります。Washokujobの求人の条件や仕事内容に記載のある事は重複して聞かず、求人票を見て感じた疑問、記載のなかったことで心配なこと、給与の交渉もあればこのタイミングでします。ここで何も質問せず、内定通知や条件通知書が出てから、後々条件が嫌だ!では遅いのです。
この企業・お店に対して不明点は後回しにせずにできるだけ解消し、この企業で働くイメージがつくか、あなた自身が見極める機会でもあることを念頭に置いておきましょう。
調理試験
面接であなたの雰囲気やコミュニケーション能力を確認できたとしても、実際の腕前はどうなのかはなかなか分かるものではありません。
そのため実際に調理している姿や料理を確認することも多いです。今までには、自宅や職場で調理する時姿を動画ファイルで企業に共有し確認してもらう試験や、実際に現地へ渡航して企業担当者の目の前で調理する試験がありました。
【晴れて内定!!その後は?】
内定通知
面接や調理試験を合格すれば、内定通知となります。面接時や求人票の内容と相違がないか、確認し、自署・捺印の上、提出します。
ここでのよくあるトラブルは前述しましたが、面接の際にご自身の希望を明確に交渉しなかったために、いざ通知書をみると、希望どおりの条件ではなかったというケースです。そして、一番多い条件の相違は、**「給与額」**です。
内定通知後の交渉は、企業様にかなり悪い印象を与えてしまいます。特に海外の多くは日本の習慣と違い、
そんなに大切なことをなぜ面接の際に言わないの?! と思われるのがほとんどです。一緒に勤務することを考えると、気持ちの良いものではないですね。こういったやり取りで双方にすれ違いが生まれ、大変残念なことに内定取り消しや、辞退も発生しました。
渡航準備
内定受理後、企業様サイドではビザ申請の準備に入ります。通常は、前述の「ビザ申請に必要な書類」が揃えられれば問題ないですが、企業様との連携は忘れずに。
ここでよくあるトラブルは、家族帯同のビザサポート。”家族も連れて行きたい。当然会社が負担してくれる”と思い込んでいる方々が多いことです。もちろん企業様によって一概には言えませんが、家族のビザはご自身で費用を負担し、申請する場合がほとんどです。
「ご家族のことはご自身で」が基本です。面接の際、家族帯同希望の場合はどうするべきか、企業様にご相談いただくのは可能ですが、まずWashokujobスタッフまで、ご相談くださいませ。
渡航
ビザ申請が下りたら、晴れて渡航となります。
事前に(内定が出たら)、パスポートの残存期間の確認。1,2年未満の期限のものは速やかに更新しましょう。国によって渡航当日、出国できない場合!?もあります。
また、現職の退職手続きや、(日系企業ではなく現地採用の場合は)年金や住民票の手続き、家(持ち家や賃貸など)の処理も事前に対応しておきましょう。
一般的には以上の流れとなります。ぜひ今のご自身の状況に照らし合わせて、スケジュールを立て、海外転職・就職の活動をしてください。
気になることがあれば、いつでもWashokujob気軽にご連絡くださいませ。