Washokujobに登録いただいている調理人のみなさまからよく聞かれるのが
「調理師免許ってどうなんですか?」という質問。
「どうなんですか?」とは・・・
「持っていた方が有利なの?」「持っていないことが何かに影響するの?」ということなのですが。
実際にWashokujobがこれまでにお預かりした世界各国の求人では、約半数に
・調理師免許 必須
・調理師免許所持者 優遇/尚可
という要件が付記されていました。
◾️日本では・・・
日本で調理人をしている限り、調理師免許は「絶対」ではありません。
免許を持っていなくとも飲食店を開業することができますし、飲食の仕事に就くこともできます。
ゆえに、あまり支障が無い=免許取得の必要がない・・・という認識が拡がっている実情がありますね。
実際には
○ホテル業界や病院や大手企業に入っている給食業界で働きたい場合、多くの企業が「調理師免許所持者」を採用条件としている
○入社した企業で昇進などキャリアアップの際に必要とされる
○自身でお店を開くなら「料理提供者は調理師免許をもっている」と思っている消費者への安心材料になる
という理由から、調理師免許を必要とする方もいます。
◾️海外では・・・
世界中で起きている和食ブーム。多くの新たな和食レストランが世界各国にOPENしています。
OPENに先駆け、腕のいい和食シェフを招きたい・・・とWashokujobにもお問い合わせがたくさん寄せられます。
その時・・・
海外のレストランが一指標としているのがライセンス、そう、【調理師免許】です!
なぜそう思うか、といえば。
もちろんビザ取得の問題が関係してきます。
今、世界中でビザの取得要件が上がっており、
各国とも「この人物の労働力は自国に本当に必要か」を吟味した上で就労ビザを発行します。
そこで移民局が審査要件の中に【調理師免許】を含んでいる場合が多いのです。
良い人だ、と思って採用を決めても、結局ビザがおりず自国に渡航できなかった・・・
という採用事例も世界にたくさんあるのも事実。
これを避けるためにも、確実にビザが取得できる前提条件として【調理師免許所持】が挙げられるパターンが多いようです。
現在、和食調理人のレベルに国際基準など無い中で、その指標となりうるのが「ライセンス」であり、
「日本で認められたライセンス=調理師免許」となるのです。
ワーキングホリデービザで渡航できる期間はこのビザ取得要件について問題ありませんが、
30代以降に海外で調理人として働きたい場合は、ぜひ調理師免許を取得しておくことを推奨いたします。
~~~ 調理師免許試験について ~~~
・調理師試験は各都道府県で実施されています。
試験の時期や試験会場、問題数や内容は都道府県ごとに異なります。
・公衆衛生学、食品学、栄養学、調理理論、食品衛生学、食文化概論の6科目から4肢択一のマークシートで出題。
・問題数は60問以上です。
・合格率は6割程度と、難易度はそれほど高くはありません。
いかがでしたか?
まだ調理師免許を取得されていない方は、ぜひ挑戦してみてくださいね!!!