皆様、新年あけましておめでとうございます。楽しいお正月を過ごされましたか?

 普段は日本の文化や歴史にあまり興味がない人たちも、お正月には日本特有のさまざまな伝統行事や習慣を思い出しますね。そもそもお正月のお祝いとは、新しい年に「歳神様(としがみさま)」を家々にお迎えするお祝いです。年末に大掃除で家の中を清め、「鏡餅(かがみもち)」や「注連縄(しめなわ)」などの準備をします。家々の玄関には、歳神様が家に来る目印として「門松(かどまつ)」を飾ります。

 新年が明け、無事に歳神様をお迎えしたら、邪気を清めるために「お屠蘇(おとそ)」をいただきます。そして、地域の特性を活かし、縁起を担ぐさまざまな食材でつくられた「お節(おせち)」料理や「お雑煮(おぞうに)」をいただきながら、家族で新しい年をお祝いするのが、日本のお正月です。ほかにも「初詣(はつもうで)」「お年玉(おとしだま)」「初日の出(はつひので)」「書き初め(かきぞめ)」など、お正月には数々の伝統行事があります。

 では、いったいいつまで「あけましておめでとうございます」という挨拶をするのでしょうか?

 お正月に歳神様がいる期間を「松の内」といい、ここまでがお正月のお祝いです。関東では1月7日まで、関西では1月15日までと異なりますが、この日が過ぎたら正月飾りを外し、おめでとうのあいさつも終わりになります。遅れてきた年賀状の返事も、この日を境に「寒中お見舞い」となりますね。

 アジアの他の国々にも、お正月を祝うさまざまな伝統文化があります。でも、日本以外の各国では、中国や台湾の「春節」、韓国の「ソルラル」、ベトナムの「テト」など、新暦よりも旧暦のお正月を盛大にお祝いするようです。旧暦のお正月は二十四節気の「立春」。まさに「初春(はつはる)」のお祝いなのですね。

出典:東京すし和食調理専門学校 学校長の一膳講座

https://www.sushi-tokyo.jp/blog-headmaster

写真の出典:東京すし和食調理専門学校 学校長の一膳講座

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