広東料理の本拠地――中国 広州(こうしゅう)の地域情報

経済とITの発展が凄まじい中国に、ぜひ皆さんに旅行でも良いので、一度行って見ていただきたいものです。今回は、広東料理の本拠地として、香港、マカオと国境を接する中国の南東沿岸地域にある広東省の広州市について、ご紹介いたします。

【広州(こうしゅう)の基本生活情報】

面積:7434.4㎢(東京の三倍くらい)
★でも市の中心部ただ1237.2㎢、地下鉄、高速道路は発達している
人口:1404.35万人(内、現在日本人約7,010人)
言語:広東語、中国語(簡体字)、その他
宗教:仏教、道教、キリスト教、イスラム教、カトリック教
通貨:人民元 ※1CNY=約16.6円(2018年3月時点)
飛行機の時間:東京から約5時間

★近いので、日本への帰省もしやすい
物価:☆日本より安い

≪食費≫
・ローカルの食事であれば、1日3食で60~150 CNY程度
・日本料理や韓国、洋食などのレストランだと、
 1食で80~400 CNY 程度。

≪住居≫
・住居費用は、勿論 良い環境を求めると高くなる。
・ピンキリだが、1,000~3,000 CNY程度。
 広さや快適さを求めると、3,000~5,000 CNY程度。
・40 m² の部屋は1500~2,000 CNYくらい。

≪水道光熱費≫
・電気代は、夏は暑いので、1ヶ月150~200 CNY程度
 冬は1ヶ月100 CNY程度
・水道代は1ヶ月50CNY以下
・ガス代は1ヶ月100CNY程度

≪交通費≫
・タクシー初乗り2キロ10CNY(エリアによって多少異なる)
・バスや地下鉄は日本より安くて、4CNY前後

【広州の日本料理について】

広州とは、中国の三番目の大都市であり、「広東料理」の本拠地と言われています。経済の面では、2017年GDPは20,000億元強で、中国において経済発達都市と言われ、世界でも、経済とても活発している大都市です。また、広州は日本企業が中国に進出する早い時代で、日本の商品や工業製品が多く受け入れられた地域です。その原因で、広州市民は親日で、和食が大好きで、日本料理は広州においても人気の外国料理です。

また、和食の食感と広東料理の食感が近く、広州市民にとって、受け入れやすい料理です。現在では、広州に、日本料理店は1000軒以上あり、毎月どんどん新店舗がオープンしています。

※ 広州の和食事情について、以下の情報をご参考ください。

【広州で、多様化する外食産業】

現在、繁華街には回転寿司などに代表されるお手軽な「日本料理店」も急増中。こちらは日本でもお馴染みのメニューが中国人好みにカスタマイズされており、高くはないものの、決して「安い」とはいえない価格。消費者は西洋料理に比べ日本料理を身近な存在に感じており、市内にお気に入りの店を持つ人も多い。休日ともなれば家族連れや若いカップルで一日中満席状態となる。

いわゆる新興住宅地には、ターゲットを高所得者層に絞った超高級レストランや、既存の中華レストランが内装をグレードアップさせた新店舗を続々とオープンしている。メニューには「日式(日本風)」、「法式(フランス風)」と書かれた創作中華も多い。

※参考 広州の人々にとっての「食生活」 https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07000526/china_guangzhou_style_food.pdf

【平成20年から広州総領事館で日本食を推進している】

平成20年から外務省は「WASHOKU-Try Japan's Good Food」事業を展開し、在外公館等において、各国のオピニオンリーダー等に日本からの高品質な食材を用いた日本食等を提供することにより、日本食文化の普及を図るとともに、日本産農林水産物・食品の輸出振興を支援することを目的としていた。十年を渡って、現在広州にある和食店舗の数はかなり増えた。

参考:「WASHOKU-Try Japan’s Good Food」事業を中国(広州、北京)、韓国にて実施
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/h20/10/1183868_918.html

作者 菅野翠 王昊文 ケイイ