アジア・オセアニア

台湾で日本人料理人を雇う:就労許可の要件と給与

台湾で日本人料理人のスポンサーになれるか。営業額1,000万台湾ドルの要件と届かない場合の選択肢、5年の経験と証拠書類、47,971台湾ドルの下限と現地の調理師の給与、初年度コストと日程。

最終更新 2026年9月27日 WashokuJob

台湾では、飲食業の料理人の仕事が外国人を雇える職務として明記されています。会社には平均営業額1,000万台湾ドル以上(またはホテルの営業許可)、料理人には通常5年以上の経験と際立った実績の証明が必要で、給与は月47,971台湾ドル以上です。この下限は台湾のレストランの調理師の平均(2025年7月で41,030台湾ドル)を上回ります。下限で雇う場合、初年度は約65万1,000台湾ドルかかります。

このページは台湾の就労許可についての当サイトの中心ページで、料理人のスポンサーになれるかを判断するオーナーや日本の本部向けです。台北の人材、ワーキングホリデー、現地の給与は台北のページに、出店時の人員計画は台湾出店の人材計画にあります。

目次

  1. 料理人の仕事は明記された対象職務
  2. 自社はスポンサーになれるか:判断の流れ
  3. 料理人はどの要件で申請するか
  4. 「創見と特殊な表現」の証拠
  5. 給与:下限と相場
  6. 1人採用したときの初年度コスト
  7. 採用決定から初出勤までの日程

1. 料理人の仕事は明記された対象職務

就業服務法第46条第1項第1号により、雇用主は専門的・技術的な仕事に外国人を雇えます。詳細は同条の資格基準(2024年8月1日最終改正)に定められ、第4条第15号は労働部が指定するその他の仕事を対象とし、労働力発展署はその中に「從事餐飲業之廚師工作」(飲食業の料理人の仕事)を挙げています。職務そのものは問題になりません。問われるのは雇用主の条件と料理人の証拠です。

2. 自社はスポンサーになれるか:判断の流れ

自社の状況使える枠必要なこと
設立1年以上で、直近1年または過去3年の平均営業額が1,000万台湾ドル以上料理人の仕事(第4条第15号)第36条の雇用主要件を満たす。第3章へ。
設立1年未満同じ枠払込資本金500万台湾ドル以上、または営業額1,000万台湾ドル以上
観光ホテルやホテルを営業許可を得て運営している観光事業の仕事(第10条第5号(2):国内に不足する調理技術)ホテルの営業許可(第11条)。この枠には第36条の営業額要件が挙げられていません。その料理の技術が国内で不足していることを示す必要があります。
1,000万台湾ドル未満だが、それを超えるグループ会社が店を運営しているそのグループ会社が雇用する料理人は許可を受けた雇用主のもとで働く必要があります。許可と別の会社で働くことは違反(第2条の1)なので、単なる親会社ではなく、店の運営会社が雇用主でなければなりません。
1,000万台湾ドル未満だが、特別な事情がある第36条第5号の個別認定国内経済への実質的な貢献や特殊な事情について、労働部が所管の省庁と協議して個別に判断します。公表された基準はありません。
いずれにも当たらないスポンサーにならないすでに就労できる在留者やワーキングホリデーの人を雇います。台北のページをご覧ください。

年1,000万台湾ドルは、月に直すと約83万3,000台湾ドルの売上です。小さなカウンターの店では下回ることも珍しくありません。採用を始める前に、申告済みの営業額を確認してください。

3. 料理人はどの要件で申請するか

第5条は、次のいずれか1つを求めています。

  1. 台湾の専門職・技術者試験による証書または資格。
  2. 関連分野の修士号、または関連分野の学士号と2年以上の関連経験。
  3. 多国籍企業で1年以上勤務し、その企業から台湾に派遣されること。日本から料理人を異動させるグループに向いています。
  4. 専門的な訓練または独学により5年以上の関連経験があり、創見と特殊な表現(有創見及特殊表現)があること。厨房で修業した料理人の通常のルートです。

第2条の1はさらに、申請前3年間に、無許可での就労、許可外の雇用主のもとでの就労、3日連続の無断欠勤、健康診断の拒否などがないことを求めています。

4. 「創見と特殊な表現」の証拠

確認できなかった点:労働部はこの要件で認められた証拠の一覧を公表しておらず、料理人に特化した公式の指針も見つかりませんでした。以下の書類一式は条文の文言の両方を示すよう組んだもので、承認を保証するものではありません。

示すこと書類
関連する仕事での5年各店の日付入りの在職証明書(役職と職務内容入り)。合計5年以上
責任の広がり担った役職(例:二番、板長)、部下の人数、任された持ち場
創見本人が考案した献立(日付入り)、看板料理の写真、開発したレシピ
外部の評価受賞歴、コンテストの成績、本人が要職にあった店のガイド掲載、報道
技能の公的な裏付け調理師免許、調理師学校の卒業証書、農林水産省の海外における日本料理の調理技能認定(解説)
第三者の意見元の料理長やオーナーが署名した、本人が生み出したものを具体的に書いた推薦書

料理人が元の料理長やオーナーに署名を頼む推薦書の例です。

推薦書
[氏名]は、[年月]から[年月]まで当店[店名・所在地]に勤務し、[役職]として[担当した持ち場・人数]を任されていました。
在職中、[本人が考案した料理や献立、改善した仕込みの方法など具体的な内容]を担当し、[来客数・評価・掲載・受賞など、確認できる成果]につながりました。
その技術と創意は、日本料理の専門職として台湾でも十分に発揮されるものと考え、ここに推薦いたします。
[日付][店名・会社名][役職・氏名][署名・印][連絡先]

中国語または英語に翻訳し、日本語の原本も保管してください。

5. 給与:下限と相場

2026年9月27日確認の数字。下限:月平均47,971台湾ドル(労働部2017年8月14日公告。労働力発展署のページは2026年5月13日更新)。相場:労働部 職類別薪資調査2025年、厨師(厨房の班長を含む)、フルタイム、2025年7月の経常的な月給は、レストラン41,030台湾ドル、ホテル45,455台湾ドル、宿泊・飲食業全体41,597台湾ドル。調査は毎年5月に公表されます。2025年12月には経済日報が、労働部が約63,000台湾ドルへの引き上げを検討していると報じましたが、2026年9月時点で改定は公告されていません。

公的な数字が示すのは珍しい構図です。スポンサーで雇う料理人の法定下限は、台湾のレストランの調理師の平均より約17%高く、ホテルの平均よりも約5%高いのです。つまり法律上、日本から呼ぶ料理人は割高な採用になります。提示額はこれを踏まえて決めます。

  1. スポンサーで呼ぶ料理長:47,971台湾ドル以上。約63,000台湾ドルと報じられた引き上げが公告された場合、発給済みの許可にまで及ぶかはまだ分かりません。3年間の予算に余裕を持たせてください。
  2. その下で働く現地の調理師:上の調査の平均が目安です。
  3. 日本での給与と比べる:税金と住居を差し引いた後で比べます。公的な数字は国別の寿司職人の給与にまとめています。

6. 1人採用したときの初年度コスト

下限で計算します。就労許可で働く外国人は労工保険に加入しますが就業保険は対象外のため、雇用主は11.5%の70%を負担し、最高等級(45,800台湾ドル)で月3,687台湾ドルです。全民健康保険は48,200台湾ドルの等級で雇用主負担が月2,332台湾ドルです。労工退職金(6%)が外国人に適用されるのは台湾人の配偶者か永住者の場合だけなので、着任したばかりの料理人には適用されません。

項目初年度
給与 47,971台湾ドル×12575,652台湾ドル
労工保険 雇用主負担 3,687台湾ドル×1244,244台湾ドル
健康保険 雇用主負担 2,332台湾ドル×1227,984台湾ドル
就労許可の審査費500台湾ドル
居留証(ARC) 1年につき1,000台湾ドル、3年のカード3,000台湾ドル
合計651,380台湾ドル
職業災害保険(業種別の料率で全額雇用主負担)、ビザ手数料、航空券、住居各社の見積もり

7. 採用決定から初出勤までの日程

手数料と法的な手続きは公式のものですが、週数は計画上の目安です。

勤務開始の何週間前やること
14第2章に照らして営業額またはホテルの営業許可を確認し、申告済みの数字を用意する。
12料理人と第5条のどの要件で申請するかを決め、証拠書類と推薦書を集め始める。
8労働部に就労許可を申請(500台湾ドル)。許可は最長3年(就業服務法第52条)。
5許可が出たら料理人が居留ビザを申請する。料理人が日本の職場に退職を伝えるのはここから。
0入国。30日以内に、許可書と直近の在職証明書を添えて移民署に居留証を申請する。

変わる数字:47,971台湾ドルの下限(2025年末から見直しが報じられている)、職類別薪資調査(毎年5月)、労工保険と健康保険の等級(毎年1月)。次回確認は2027年1月です。

よくある質問

台湾のレストランは外国人の料理人を雇えますか。

雇えます。労働部は飲食業の料理人の仕事を、資格基準第4条第15号の専門的な仕事に指定しています。雇用主は営業額または資本金の要件を満たし、月47,971台湾ドル以上を支払う必要があります。

店の営業額が1,000万台湾ドルに届かない場合はどうすればよいですか。

営業許可のあるホテルなら、国内に不足する調理技術の観光事業の枠を使えます。この枠は営業額ではなく営業許可に基づきます。それ以外は、実際に店を運営するグループ会社が雇う、個別認定を申請する、すでに就労できる在留者を雇う、のいずれかです。

料理人の「創見と特殊な表現」とは何を示せばよいですか。

公式の一覧はありません。その仕事での5年、責任の広がり、本人が生み出した料理や献立、受賞や報道などの外部の評価、元の料理長の署名入り推薦書をまとめた書類一式を用意してください。

台湾で外国人の料理人に必要な最低給与はいくらですか。

月平均47,971台湾ドルです。2017年に公告され、2026年9月時点で変わっていません。2025年12月には約63,000台湾ドルへの引き上げが検討されていると報じられました。

日本から呼ぶ料理人の初年度の費用はいくらですか。

下限の給与に、雇用主負担の労工保険と健康保険、許可と居留証の手数料を加えて約651,380台湾ドルです。職業災害保険、ビザ手数料、航空券、住居は別にかかります。

本記事は2026年9月時点の台湾政府の情報に基づく一般的な情報で、法律や出入国手続きの助言ではありません。給与の下限は見直し中です。実行前に労働部または専門家に最新のルールを確認してください。

出典

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