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MAFF日本料理調理技能認定は採用で何を意味するか

ブロンズ・シルバー・ゴールドの各段階が候補者について実際に示すもの、日本から採用する料理人に関係するか、採用判断の前に認定証を確かめる方法を解説します。

最終更新 2026年9月27日 WashokuJob

農水省のブロンズ・シルバー・ゴールド認定は、海外で働く外国人(非日本人)の日本料理の料理人を対象にした制度です。日本から採用する候補者が日本国籍なら、この認定はそもそも対象外で、経歴と実技テストで判断してください。現地採用の候補者が認定を持っていると言うなら、認定証そのものと認定団体名を確認し、農水省が登録する5つの運用・管理団体のいずれかに連なっているかを確かめます。2026年3月31日時点で世界の保有者は3,976名。まだ珍しい、意味のあるシグナルです。

このページは、目の前の候補者やスタッフが持つMAFF認定の価値をどう見るか、本物かどう確かめるかを知りたいオーナーやHR向けです。段階ごとの要件、試験の内容、自店のスタッフに取らせる手順は取得の手順のページにまとめています。海外の日本食レストラン数・料理人数の全体像は海外の日本食レストラン数データをご覧ください。

目次

  1. その候補者にそもそも関係がある認定か
  2. 各段階が実際に示すもの
  3. 認定証が本物かどう確かめるか
  4. どれくらい珍しいか
  5. 採用判断への使い方
  6. 自店のスタッフに取らせたい場合

1. その候補者にそもそも関係がある認定か

農水省のガイドライン(2016年4月1日施行、2024年4月1日改正)は、海外で働く外国人の日本料理の料理人を民間団体が認定するための基準です。この対象範囲が、このページで一番大事な点です。

2. 各段階が実際に示すもの

2024年の改正以降、3段階は積み上げ式で、上位の認定には下位の認定が前提になります。

段階取得に必要だったこと雇用主にとっての意味
ブロンズ衛生、基本的な日本料理の技術、作法を扱う約10時間の講習と試験。事前の実務経験は不要。体系立った基礎講習を受け、三枚おろしとかつら剥きができることを示します。入門的な資格であり、単独で厨房での即戦力を保証するものではありません。
シルバーブロンズに加え、次のいずれか。約150時間の追加の調理学校課程/日本国内の日本食レストラン、または農水省の親善大使が推薦する海外の日本食レストランでの2年以上の実務経験/農水省関連コンテストでの上位入賞。意味のある基準線です。相応の学習時間か、認められた厨房経験のどちらかを積んでいるので、採用判断で本物の資格として扱ってよい水準です。
ゴールドシルバーに加え、同条件の実務経験5年、またはコンテスト優勝。試験は日本国内でのみ実施。希少で、偽装しにくい資格です。世界でわずか28名。現地候補者が持っていれば、それ自体が強いシグナルで、面接で試験内容や審査員について尋ねて確認する価値があります。

シルバー・ゴールドの申告を評価する前に知っておきたい点が一つあります。海外の厨房での経験が年数要件に数えられるのは、その店が日本食普及の親善大使(2015年2月開始の農水省の制度)の推薦を受けている場合だけです。海外の多くの店はこの推薦を受けていないため、普通の海外店出身のシルバー・ゴールド保有者は、実務経験ではなく講習時間のルートで取得している可能性が高いです。面接で直接確認する価値があります。

3. 認定証が本物かどう確かめるか

個々の認定保有者を確認できる公開の検索データベースは、確認した限り存在しません。したがって確認は、データベース照会ではなく、短い手作業のステップになります。

  1. 認定証そのものを見せてもらう。本人名、段階、発行日、発行した認定団体名が記載されているはずです。
  2. その認定団体を農水省の登録構造で確かめる。認定は、5つの運用・管理団体(JRO、TSAキャリア、全国調理師養成施設協会、VIDA Corporation、JCDC)のいずれかが認めた認定団体を通じてのみ発行されます。認定証の団体名が、運用・管理団体の認定団体一覧にたどれない場合は、候補者に説明を求めてください。まったく別の制度である可能性があります。
  3. いつ、どこで受験したか尋ねる。ゴールドの試験は必ず日本国内で実施されます。海外で受けたというゴールド認定の申告は、追加で確認すべき点です。
  4. 採用の重みが大きい場合は運用・管理団体に直接問い合わせる。料理長クラスの採用であれば、認定証の情報を添えて運用・管理団体にメールで発行の事実を確認するのは妥当な手間です。

4. どれくらい珍しいか

2026年3月31日時点で、農水省が公表する世界の認定者は3,976名(ゴールド28名、シルバー1,337名、ブロンズ2,611名)です。農水省の2025年調査による海外の日本食レストラン約18万1,000店と比べると、おおむね45店に1人の割合です。どの段階であっても認定を持っていること自体がまだ珍しく、シルバー・ゴールドは本当に希少です。国籍別・地域別の内訳は取得の手順のページにまとめています。

5. 採用判断への使い方

6. 自店のスタッフに取らせたい場合

候補者を見極めるのではなく、自店の現地スタッフにこの制度を受けさせたい場合は、段階ごとの要件、試験のカリキュラム、認定団体の探し方、費用について分かっていること・いないこと、国籍別・地域別の内訳まで、取得の手順のページにまとめています。取得後に何に使えて、何に使えないかもそちらで解説しています。

認定者数は農水省が年2回程度更新し、段階ごとの要件は2024年4月1日の改正以降変わっておらず、改定は稀です。本ページはmaff.go.jpで2026年9月27日に確認しました。次回確認は2027年3月、農水省が最新の集計を公表する時期の見込みです。

よくある質問

日本から採用する料理人にもMAFFの調理技能認定は関係しますか。

いいえ。このガイドラインの対象は、海外で働く外国人(非日本人)の日本料理の料理人です。日本から採用する、多くの場合日本国籍の料理人はこの対象に含まれません。経歴、照会、実技テストで判断してください。

現地候補者がブロンズ認定を持っている場合、何を意味しますか。

ブロンズは約10時間の講習と試験のみで、事前の実務経験は不要です。入門的な資格として扱い、厨房での即戦力の証明とは考えないでください。シルバー・ゴールドは実際の時間や競技実績を要するため、より重みがあります。

認定証が本物かどう確認できますか。

段階、発行日、認定団体名が記載された認定証そのものを見せてもらい、その団体が農水省の5つの運用・管理団体(JRO、TSAキャリア、全国調理師養成施設協会、VIDA Corporation、JCDC)のいずれかに認められているか確認します。ゴールドの試験は必ず日本国内で行われるため、海外受験というゴールド認定の申告は確認が必要です。

この認定の保有者は何人いますか。

2026年3月31日時点で世界に3,976名(ゴールド28名、シルバー1,337名、ブロンズ2,611名)です。海外の日本食レストラン約18万1,000店と比べると、おおむね45店に1人の割合です。

この認定は就労ビザの申請に使えますか。

料理人の就労ビザの要件として扱っている国は確認できていません。任意の技能認定であって、入管上の書類ではありません。渡航先の国自体が定める実務経験・給与の要件で判断してください。

本記事は一般的な情報であり、法律や出入国に関する助言ではありません。認定制度、運用・管理団体、費用の詳細は変わることがあります。採用判断に使う前に、農水省と運用・管理団体で最新の状況を確認してください。

出典

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