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海外の日本食レストラン数は何店?2025年農水省データ

農水省2025年調査:海外の日本食レストランは約18万1,000店で、2013年以来はじめての減少。2013年からの推移、国別トップ10と各国の採用への示唆、在留邦人・認定制度データへのリンク。

最終更新 2026年9月27日 WashokuJob

農林水産省の2025年調査によると、海外の日本食レストランは約18万1,000店。2023年の約18万7,000店から約6,000店の減少で、2013年に調査を始めて以来はじめての減少です。減少のほぼすべては中国1か国で、15,260店の減。それ以外の国では増えています。「18万7,000店・増加中」という記述を見かけたら、それは1回分古い数字です。

このページは、農水省の日本食レストラン数について、世界全体の数字、2013年からの推移、国別トップ10をまとめた基準ページです。地域ごとの国別詳細はアジア、北米、欧州、中南米、中東・アフリカの各ページにあります。在留邦人は都市別をこちらのページ、国別を国別の在留邦人数にまとめています。農水省の調理技能認定については、採用にどう関わるかと取得の手順をご覧ください。

目次

  1. 2025年の数字と、古い18.7万店
  2. 2013年からの推移
  3. 国別トップ10と2023年からの増減
  4. 地域ごとに何が起きたか
  5. 海外在留邦人数(要点)
  6. 認定調理人数(要点)
  7. 店舗数を採用の判断材料に変える

1. 2025年の数字と、古い18.7万店

農林水産省は、在外公館の調査をもとに、海外の日本食レストラン数を2年ごとに集計しています。2025年11月28日公表の2025年(令和7年)調査では総数約18万1,000店。2023年調査の約18万7,000店から約6,000店の減少で、2013年に調査を始めて以来はじめての減少です。

古い数字に注意。「海外の日本食レストランは18万7,000店、2年で2割増」という記述は、2026年時点でもメディアや資料に残っています。これは2023年の数字です。農水省の公表資料は、約18万7,000店(2023年)→約18万1,000店(2025年)という推移をそのまま示しています。投資家や銀行、本社の役員に市場規模を説明するなら、18万1,000店、そして減少に転じた、という数字を使ってください。

減少のほぼすべては1か国で説明できます。中国は2025年に63,500店で、15,260店の減少。これは世界全体の純減6,000店より大きく、つまり中国以外では日本食レストランは増えています。

2. 2013年からの推移

農林水産省が公表している地域別推移表です。

調査年アジア北米欧州※中南米大洋州中東アフリカ合計
201327,00017,0006,7002,90070025015055,000
201545,30025,10012,4003,1001,85060030089,000
201769,30025,30014,6004,6002,400950350118,000
2019101,00029,40014,8006,1003,4001,000500156,000
2021100,90031,20016,4006,1002,5001,300700159,000
2023122,00028,60019,40012,9002,5001,300690187,000
2025112,40029,40019,20015,3002,8001,600800181,000

※ロシアを含む。

2013年から2025年で世界全体は3.3倍。ただし一本調子ではなく、2019年まで急拡大、コロナ禍で横ばい、2023年に再増加、そして2025年に初の縮小という動きです。

3. 国別トップ10と2023年からの増減

農水省は10の位で丸めており、香港・マカオは中国本土と別集計です。

国2025年2023年からの増減
中国63,500−15,260
米国26,360+320
韓国19,800+1,590
メキシコ7,430+310
台湾7,100−340
インドネシア6,580+2,580
タイ5,920+590
ブラジル4,520+1,670
フランス3,390−1,290
カナダ3,080+470

4. 地域ごとに何が起きたか

農水省は地域ごとに一言で理由を挙げています。アジアは中国の景気減速で約10%減。中南米はアニメ人気を背景に約20%増。中東は健康志向で約20%増。アフリカは食の多様化で約20%増。大洋州はインバウンド需要で約10%増。北米と欧州は地域合計だけ見ると横ばいですが、欧州の内側では方向が割れていて、フランスは1,290店減、イタリアは300店減の一方、英国・ドイツ・オランダはそれぞれ増えています。国別の理由と、各地域固有の採用への示唆は、上のスコープ欄にある地域別ページをご覧ください。

5. 海外在留邦人数(要点)

外務省が同時に集計している在留邦人数は、2025年10月1日時点で1,298,170人、前年比+0.4%とほぼ横ばいです。内訳では定住化が進んでいて、永住者は588,486人(45.3%、前年比+1.4%)に増え、企業駐在が中心の長期滞在者は709,684人に減っています。この変化は採用面でも意味があり、現地に定住した日本人社会が厚くなるほど、すでに現地の就労資格を持つ人材の層も厚くなります。都市別ランキングは在留邦人の都市別データ、国別の長期滞在者・永住者比率は国別の在留邦人数にまとめています。

6. 認定調理人数(要点)

農水省は、海外で働く外国人の日本料理の料理人を対象に、ブロンズ・シルバー・ゴールドの3段階で調理技能を認定する制度も運用しています。2026年3月31日時点で世界の認定者は3,976名(ゴールド28名、シルバー1,337名、ブロンズ2,611名)。18万1,000店に対しておおむね45店に1人で、この認定は日本から採用する料理人ではなく、現地スタッフを対象とした制度です。候補者を見るときにこの認定が何を意味するかは採用にどう関わるかに、国籍別の内訳や自店のスタッフに取らせる手順は取得の手順にまとめています。

7. 店舗数を採用の判断材料に変える

ある国の店舗数だけでは、日本から料理人を呼べるか、現地の相場がいくらかは分かりません。トップ10を、ビザのルートと合わせて読んでください。

国2025年店舗数日本から呼ぶ場合
中国63,500(減少中)中国のガイドを参照。店舗数の減少は、出店前に現地需要を確認する理由になります。
米国26,360料理人専用のビザはなく、経営権や役職次第。米国のビザ比較を参照。
韓国19,800(トップ10で最も伸び)E-7ビザ、2026年の賃金下限は年間約2,589万ウォン。韓国料理の料理人は対象外。韓国のガイドを参照。
メキシコ7,430ルートと費用はメキシコのガイドを参照。
台湾7,100(中国以外で唯一減少)専門的職業の許可制。飲食店はNT$1,000万の売上テストがあり、下限は月額NT$47,971程度。台湾のガイドを参照。
インドネシア6,580(トップ10で伸び率最大)RPTKAとKITAS。インドネシアのガイドを参照。
タイ5,920資本金200万バーツとタイ人4人が要件、給与下限5万バーツ。タイのガイドを参照。
ブラジル4,520(急成長)ルートはブラジルのガイドを参照。料理人固有の公的な給与下限は確認できませんでした。
フランス3,390(減少中)EUのルートと費用はフランスのガイドを参照。
カナダ3,080LMIAルート。カナダのLMIAガイドを参照。

本社が市場を比べるときの実務ポイントは3つです。市場規模は18万7,000店ではなく18万1,000店で語る。「欧州」「アジア」は1つの市場ではなく、国ごとに逆方向に動いていると考える。そして、店舗数の伸びと採用のしやすさは別問題だと意識する。韓国はトップ10の中で店舗数の伸びが最も大きい一方、E-7の賃金下限や地元雇用の条件があり、このグループの中ではむしろスポンサーが難しい国です。

農水省の店舗数調査は2年ごと、外務省の在留邦人調査は毎年、認定調理人数は年2回程度で更新されます。本ページはmaff.go.jpとmofa.go.jpで2026年9月27日に確認しました。次回の農水省調査は2027年の見込みです。

よくある質問

海外の日本食レストランは何店ありますか。

農水省の2025年調査(2025年11月28日公表)で約18万1,000店です。2023年の約18万7,000店から減少し、2013年の調査開始以来はじめての減少です。減少のほぼすべては中国で、15,260店減っています。

なぜ今でも18.7万店という数字を見かけるのですか。

それが2023年の数字で、2025年版が出る前に広く使われていたためです。農水省の公表資料は、約18万7,000店(2023年)から約18万1,000店(2025年)への推移を明記しています。「18.7万店・増加中」という記述が残っている資料は、1回分古いということです。

2023年から2025年でどの国が増え、どの国が減りましたか。

中国が15,260店減り、台湾とフランスも減少しました。主要国の中では、インドネシア、ブラジル、韓国が伸び率で目立ちます。地域別では中南米・中東・アフリカ・大洋州がいずれも1〜2割増、アジアはほぼ中国の要因だけで1割減です。

店舗数が増えている国は、日本から料理人を呼びやすいのですか。

そうとは限りません。店舗数は市場規模を示すだけで、ビザの通しやすさとは別です。韓国は店舗数の伸びが大きい一方、E-7ビザには賃金下限があり韓国料理の料理人は対象外です。台湾は店舗数が減っていますが、売上テストと給与下限は変わらずあります。国ごとの採用ガイドで必ず確認してください。

農水省の調理技能認定制度とはどう違いますか。

別の制度です。このページが数えているのは店舗数、認定制度が数えているのは個々の、主に外国人の認定調理人(2026年3月31日時点で3,976名)です。現在、店舗そのものを対象にした農水省の認証・格付け制度はありません。

数値は農林水産省・外務省が公表した値をそのまま引用しています。両調査ともそれぞれの周期で更新されるため、事業計画や資料で使う前に下記の一次情報を確認してください。

出典

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