市場データ・制度

中南米の日本食レストラン数【国別】農水省2025年調査

中南米の日本食レストランは約2割増の約1万5,300店。ブラジルが1,670店増、最大はメキシコの7,430店。21の国・地域を2023年と比較しました。

最終更新 2026年9月22日 WashokuJob

目次

  1. 2025年調査における中南米
  2. 10年余りの急成長
  3. 中南米21の国・地域(2023年・2025年)
  4. 2か国で地域の8割近く
  5. 伸びた国、減った国
  6. 日本人社会と日系人
  7. 採用の観点から何が言えるか

農林水産省は2025年11月28日、海外における日本食レストラン数の2025年調査結果を公表しました。中南米は、どの地域よりも多く店舗を増やしました。世界全体の数字は概要記事で整理しています。本記事では中南米を国別に分解します。

1. 2025年調査における中南米

農水省によると、中南米の日本食レストランは約1万5,300店で、2023年の約1万2,900店から約2,400店、率にして約2割増えました。農水省は、日本のアニメ等の影響による日本食需要の増加を要因に挙げています。

農水省の「中南米」には、メキシコ、中米、カリブ、南米が含まれます。中南米の店舗数はいまや大洋州・中東・アフリカの合計を上回り、北米のおよそ半分の規模です。

2. 10年余りの急成長

調査年中南米世界全体に占める割合
2013年約2,9005%
2015年約3,1003%
2017年約4,6004%
2019年約6,1004%
2021年約6,1004%
2023年約12,9007%
2025年約15,3008%

割合は農水省の合計値から当社が計算したものです。店舗数は2013年から5倍以上に増え、2021年から2023年の2年間だけで2倍を超えました。2013年以降、これと同程度かそれ以上の伸び率だったのは、規模のはるかに小さい中東とアフリカだけです。直近2回の調査でいずれも2,000店以上増えた地域は、中南米だけです。

3. 中南米21の国・地域(2023年・2025年)

農水省は10店舗以上の国・地域を掲載し、一の位を四捨五入しています。2023年の数字は農水省の2023年国別表によります。増減率は当社の計算です。

国・地域2023年2025年増減増減率
メキシコ7,1207,430+310+4%
ブラジル2,8504,520+1,670+59%
アルゼンチン620610−10−2%
チリ530500−30−6%
コロンビア520420−100−19%
ベネズエラ32032000%
エクアドル110260+150+136%
ボリビア110250+140+127%
ペルー230220−10−4%
コスタリカ100150+50+50%
グアテマラ6090+30+50%
パナマ5090+40+80%
パラグアイ8090+10+13%
ドミニカ共和国9070−20−22%
ウルグアイ4060+20+50%
エルサルバドル4050+10+25%
ホンジュラス掲載なし30表示なし
トリニダード・トバゴ202000%
ニカラグア202000%
バハマ101000%
バルバドス掲載なし10表示なし

ジャマイカは2023年に10店で掲載されていましたが、2025年には載っていません。掲載されている行の合計は15,220店で、農水省の地域全体の丸めた数字(約1万5,300店)に近い値です。

4. 2か国で地域の8割近く

メキシコ(7,430店)とブラジル(4,520店)を合わせると1万1,950店で、掲載されている中南米合計の79%を占めます。農水省の集計でメキシコは世界4位、ブラジルは8位です。

ただし2か国の動きは大きく異なります。ブラジルは2年で1,670店増え、増加数はインドネシアに次いで世界2位でした。中南米の純増のおよそ4分の3をブラジル一国が占めています。すでに規模の大きいメキシコは4%の伸びにとどまりました。

5. 伸びた国、減った国

アニメの影響という説明は地域全体についてのもので、国別の要因は示されていません。集計は現地の情報源(WEBサイトや電話帳、ガイドブック、日本食レストラン協会、現地の日本人社会、在外公館)に依存しているため、情報源が変われば小さな国の数字は動きえます。国別の数字の公表は2023年からなので、各国のデータは2時点しかありません。

6. 日本人社会と日系人

中南米で在留邦人が最も多いのはブラジルです。外務省によると、2025年10月1日現在のブラジルの在留邦人は49,037人で、世界7位です。この数字は日本国籍を持つ人だけを数えたもので、ブラジル国籍のみを持つ日系ブラジル人は含まれていません。そのため、日系の人々のコミュニティ全体の規模よりも小さく出ます。

採用ではこの違いが重要です。サンパウロの日系の調理人は、ポルトガル語を母語とし、現地での就労資格を持っていることがあります。その場合、日本から人を呼ぶよりも現地採用のほうがはるかに容易です。

7. 採用の観点から何が言えるか

本記事は一般的な情報であり、投資・法律・移民に関する助言ではありません。店舗数は農林水産省が公表した丸めた数字をそのまま引用しています。割合と増減率は、それらの数字をもとに当社が計算したものです。

出典

料理人の採用でお困りですか

WashokuJobは海外の和食店専門の求人サイトです。掲載中の求人は世界各国の日本食レストランから集まっています。掲載のご相談はお問い合わせフォームからどうぞ。