アジア・オセアニア

ペナン・ジョホールで日本人料理人を雇う

KL以外では、マレーシアの日本人コミュニティは小さく分散していますが、パスの規則は同じです。ペナンの人員体制、シンガポールに隣接するジョホールとJS-SEZ、首都以外でRM5,000の下限が重くなる理由を解説します。

最終更新 2026年9月22日 WashokuJob

目次

  1. データから分かること、分からないこと
  2. ペナン
  3. ジョホールとシンガポールとのつながり
  4. パスの規則は同じ、採算は違う
  5. KL以外で機能する人員体制

ペナンとジョホールは、クアラルンプール以外で和食店の市場としてよく話題に上る2つの地域です。ペナンには日本の総領事館があり、ジョホールはシンガポールとコーズウェイを挟んで向かい合い、新しい経済特区の中心になっています。どちらも在留邦人や日本食レストランについて公表されているデータは多くないため、本記事はあえて数字を控えめにし、その数字が人員体制にとって何を意味するかに重点を置いています。全国共通の規則はマレーシアで日本人料理人を雇うをご覧ください。2026年9月時点で確認した情報です。

1. データから分かること、分からないこと

率直に読めば、KL以外では在住日本人の母数は小さく分散しており、全国の店舗数は増えています。ペナンやジョホールへの出店を計画しているなら、全国の数字に頼らず、競合店を自分で数えてください。

2. ペナン

日本はクアラルンプールの大使館とは別に、ペナンに総領事館を置いており、北部の在留邦人は現地で領事サービスを受けられます。飲食店にとっての実務上のポイントは次のとおりです。

3. ジョホールとシンガポールとのつながり

マレーシア投資開発庁(MIDA)によると、マレーシアとシンガポールは2025年1月7日にジョホール・シンガポール経済特区(JS-SEZ)の協定に署名しました。MIDAは対象地域として、イスカンダル開発地域、ジョホールバル、イスカンダル・プテリ、タンジュン・ペレパス、パシール・グダン、スナイ、スクダイ、スデナク、デサルなどを挙げ、重点産業として石油・ガス、データセンター、半導体を示しています。

ジョホールの和食店にとっての意味は次のとおりです。

4. パスの規則は同じ、採算は違う

マレーシアの入国管理の規則は州によって変わりません。2026年6月1日から、EPで働く日本人料理人には月RM5,000以上の基本給が必要で(カテゴリーIII)、カテゴリーIIはRM10,000から、カテゴリーIはRM20,000からです。算入されるのは基本給だけです。一時雇用訪問パス(VPTE)は日本国籍者には使えません。2027年1月1日からは、カテゴリーII・IIIの申請に後継者育成計画が必要になります。

この下限はジョージタウンでもジョホールバルでもKLと同じです。現地の賃金やメニュー価格が首都より低い地域では、固定された下限が厨房の予算に占める割合が大きくなります。スポンサーによる採用を、本当に必要な職務に絞るべき理由がここにもあります。規則の詳細はマレーシアEP 2026年の和食店向け解説をご覧ください。

5. KL以外で機能する人員体制

  1. 日本人1人が率いる現地チーム。ヘッドシェフ1人をカテゴリーIII以上でスポンサーし、残りの厨房はマレーシア人の調理師で組みます。現地スタッフへの和食トレーニングをご覧ください。
  2. ハブ・アンド・スポーク。KLにも店があるなら、KLで採用・育成し、経験を積んだスタッフを支店に回します。各人のパスが、実際に働く雇用主と職務をカバーしているか確認してください。
  3. 条件を明確にして日本で募集する。日本の候補者はペナンやジョホールをよく知らないかもしれません。求人広告で街、住居、職務を説明してください。日本の料理人向け求人広告の書き方をご覧ください。
  4. 2027年1月の義務に先立ち、育成記録を今から残す。

KL固有の事情はクアラルンプールで日本人料理人を雇うをご覧ください。

本記事は2026年9月にマレーシア政府の公式情報と日本政府の統計で確認した一般的な情報であり、法律・移民に関する助言ではありません。ペナンとジョホールの都市別データは限られています。EPの申請は個別に判断されるため、申請前に外国人駐在員サービス部(ESD)で最新の要件を確認してください。

出典

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