採用の進め方

ビザ申請用の犯罪経歴証明書:雇用主向け解説

料理人がビザのために犯罪経歴証明書を取る手順を雇用主向けに解説。申請できる人、必要書類、指紋採取、封緘、海外からの申請に約2か月かかる理由まで。

最終更新 2026年9月22日 WashokuJob

目次

  1. 日本の犯罪経歴証明書とは
  2. 料理人に必要かどうか
  3. 日本国内で申請する場合
  4. 日本国外から申請する場合
  5. 雇用主がすべきこと
  6. スケジュールの立て方

ビザ制度によっては、日本から来る料理人に警察証明書の提出を求めるものがあります。日本の証明書には、雇用主が驚くようなルールがあります。外国の機関から提出を求められた場合にしか発給されないこと、料理人本人が出向いて指紋を採取されること、封緘された封筒で交付されること、そして海外から申請すると数か月かかることがあることです。どれか一つを誤るだけで、入社日が遅れかねません。

このページでは、警視庁、大阪府警察、外務省が公表している手続きを、2026年9月時点の情報でまとめます。

1. 日本の犯罪経歴証明書とは

重要な条件があります。警視庁が申請を受け付けるのは、大使館や移民局などの海外の公的機関から犯罪経歴証明書の提出を求められている人です。雇用主が身元調査のために独自に求めることはできません。

2. 料理人に必要かどうか

必要かどうかは職種ではなくビザによって決まります。公的な情報源からいくつか例を挙げます。

公的な情報源の記載
カナダカナダ移民・難民・市民権省(IRCC)の日本向けのページでは、申請時に日本の証明書を添付する必要はなく、永住権、市民権、一部の一時滞在プログラムの申請後、必要な場合にはIRCCから提出を求める書簡が届くとしています。ワーキングホリデーなどのInternational Experience Canadaに申請する日本国籍者は、申請時に日本の証明書を出す必要はありませんが、後日審査官から求められることがあります。
英国Skilled Workerビザでは、英国外から申請し、教育、医療、セラピー、社会福祉の分野で働く人だけに犯罪経歴証明書が必要です。料理人はこれらに該当しません。
オーストラリア内務省は、申請後に警察証明書の提出を求めることがあるとしています。
米国国務省の日本向けのページは、証明書が必要なビザ申請者向けの警察書類として、警視庁・道府県警察本部が発行する Certificate of Criminal Record を挙げ、封緘された封筒を開けないよう注意しています。

外務省は、提出先によっては警察証明書の代わりに、申請人自身が「犯罪歴はない」旨を述べた文書に公証人が署名証明した証書で代用できる場合があるとしています。この方法を選ぶ前に、移民当局または弁護士に確認してください。

3. 日本国内で申請する場合

料理人本人が、住民登録地を管轄する警察本部に出向いて申請します。東京都民の場合は霞が関の警視庁本部です。警視庁のページ(2026年8月3日更新)は、都内に住民登録をしている日本人の必要書類として次の3点を挙げています。

  1. 有効期限内のパスポート(コピー不可)
  2. 氏名と住民登録地が確認できるもの(発行から6か月以内の住民票、マイナンバーカードなど)
  3. 証明書発給の必要性が確認できる書類

3つ目について警視庁は、申請者の氏名が入った大使館からの発給依頼書、招聘状、学校の合格通知のほか、採用通知、赴任命令、雇用契約書などを例に挙げています。要求国や理由によって異なるため、事前に電話で問い合わせるよう案内しています。

申請の際に指紋を採取します。警視庁、大阪府警察ともに、証明書は申請からおおむね2週間後に交付され、郵送はできず、委任状があれば代理人が受け取れるとしています。

警視庁のページには、料理人に伝えておきたい注意点もあります。

4. 日本国外から申請する場合

ワーキングホリデーなどですでに海外に住んでいる料理人は、日本大使館・総領事館で申請します。外務省のページ(2026年7月9日)によると、在外公館が受け付けた申請は外務省を通じて警察庁に取り次がれ、証明書自体は警察が発行します。

一時帰国中の料理人は、日本での最終住民登録地を管轄する警察本部で申請でき、こちらのほうがずっと早く済みます。警視庁は、この場合の追加書類として、海外の現住所が確認できる書類などを挙げています。

5. 雇用主がすべきこと

6. スケジュールの立て方

料理人の所在地公表されている所要期間出典
日本国内(東京・大阪)おおむね2週間警視庁、大阪府警察
海外(在外公館経由)概ね2か月程度、3か月以上の場合も外務省

料理人が日本にいて、ビザで証明書が必要になる見込みなら、出国前に申請しておくほうがたいてい得策です。オファーと一緒に送る必要書類のリストに、在職証明書や卒業証明書とあわせて加えておきましょう。料理人向けに書いた日本語の手順は犯罪経歴証明書の取り方を、出国前の準備全体は日本から来る料理人の受け入れをご覧ください。

本記事は一般的な情報であり、法律や在留資格に関する助言ではありません。警察の手続きは都道府県によって異なり、変更されることもあります。料理人は申請先の警察本部のページを確認し、雇用主はビザを審査する移民当局の指示に従ってください。

出典

料理人の採用でお困りですか

WashokuJobは海外の和食店専門の求人サイトです。掲載中の求人は世界各国の日本食レストランから集まっています。掲載のご相談はお問い合わせフォームからどうぞ。