アジア・オセアニア

ブルネイで日本人料理人を雇う:外国人労働者ライセンス

ブルネイの飲食店が日本人料理人を雇う手順。ジョブセンターでの求人、登録エージェント経由の外国人労働者ライセンス(LPA)、保証金、ビザと就労パス、現実的なスケジュールを解説します。

最終更新 2026年9月22日 WashokuJob

目次

  1. ごく小さな市場
  2. 手続きの順序:ジョブセンター、ライセンス、ビザ、就労パス
  3. 登録雇用エージェントが必要になる理由
  4. 現実的なスケジュール
  5. 公表されていないこと
  6. 手順のまとめ

ブルネイの和食市場は東南アジアでも特に小さい部類ですが、採用手続きは市場規模から想像するより段階が多くなっています。外国人料理人には就労パスとビザが必要で、どちらも雇用主が労働局(Department of Labour)から外国人労働者ライセンス(Lesen Pekerja Asing、LPA)を取得するまでは申請できません。さらにライセンスの前に、求人をまず現地の人に提示しなければなりません。本記事では、政府の公式ページに沿ってこの順序を追います。

1. ごく小さな市場

実務上、現地に日本人料理人の人材層はありません。日本で修業した料理人を求める飲食店は、日本国内や、マレーシア、シンガポールなど近隣市場の和食店から採用し、ライセンスの手続きを一通り踏むことになります。

2. 手続きの順序:ジョブセンター、ライセンス、ビザ、就労パス

ブルネイの事業者向けポータル(BusinessBN)は、外国人労働者の雇用手順を次のように示しています。

  1. まず現地で募集する。LPAを申請する前に、ジョブセンター・ブルネイ(JobCentre Brunei)で最低2週間、求人を掲載しなければなりません。ポータルはこれを現地採用を優先するための手続きと説明しており、その審査にさらに最大30日を見込んでいます。
  2. 外国人労働者ライセンスを申請する。申請は登録雇用エージェントを通じて行います。ポータルが示す承認期間は7営業日(建設業は18営業日)です。
  3. 保証金を納める。ライセンスの受け取り時に、現金、銀行保証、または外国人労働者向け保険・タカフル(JITPA)のいずれかで保証金を納めます。
  4. ビザと就労パス。入国管理局の就労パス部門は、すべての申請にLPA(様式BUR 500)の原本と写し、残存期間6か月以上のパスポート、健康診断(血液検査とX線)を求めています。ビザと就労パスの申請は雇用エージェントが提出します。承認されると、ビザの許可は在外のブルネイ公館に送られ、料理人が渡航書類と健康診断書を持って本人出頭し、ビザの裏書きを受けます。

入国管理局は最終的な要件をはっきり書いています。ブルネイで働く外国人は、有効なビザと有効な就労パス(pas kerja)の両方を持っていなければなりません。

ジョブセンターでの募集は、急いで済ませる形式的な手続きではありません。和食の料理人として実際に必要な技能を書いた、本物の求人として作成してください。条件を満たす現地の応募者がいれば、真剣に検討することが求められます。誰も応募しなかった場合も、明確で誠実な求人票がライセンス申請の裏付けになります。

3. 登録雇用エージェントが必要になる理由

ポータルではLPAの申請は登録雇用エージェント経由とされ、入国管理局もビザと就労パスの申請はエージェントが提出すると説明しています。そのため、ほとんどの飲食店は自社で申請することはありません。求人を出す前にエージェントを決め、次の点を書面で確認してください。

エージェントにとっては日常業務なので、すぐに回答が得られるはずです。2社を比較し、正しく予算を組めるよう、回答は書面で受け取ってください。

4. 現実的なスケジュール

ポータルに掲載されている各段階を合計すると、次のようになります。

段階公表されている期間
ジョブセンター・ブルネイでの求人掲載最低2週間
現地採用の審査さらに最大30日
外国人労働者ライセンスの承認7営業日
ビザの承認3〜5営業日
健康診断1〜2週間
就労パスの承認約3〜5日

最初の求人掲載からおよそ2〜3か月です。これには、日本で働く料理人の退職予告期間や、書類のやり取りにかかる時間は含まれていません。開店日や料理人の交代時期は、最短のケースではなくこの期間を前提に組み立ててください。

待ち時間は有効に使いましょう。料理人の在職証明書、資格証明、パスポートの写しを準備し、住居と契約を決めておきます。どちらも赴任パッケージ日本から来る料理人の受け入れで解説しています。

5. 公表されていないこと

2026年9月時点で、次の点は公式ページで確認できませんでした。

労働局の外国人労働者ライセンスのページはサービスの概要を説明していますが、これらの詳細は載っていません。また、同局サイトの説明資料は確認時に取得できませんでした。問い合わせ先は、登録エージェントと労働局です。非公式な情報源の数字で空白を埋めることはしません。

ブルネイの飲食店の多くは、ムスリムが中心の顧客層を相手にしています。コンセプトにハラール対応が必要であれば、最初から料理人の役割に組み込んでください。ハラール対応の和食厨房の人員体制で解説しています。基準額が公表されている近隣市場については、マレーシアシンガポールの記事をご覧ください。

6. 手順のまとめ

  1. 登録雇用エージェントを決め、手数料、保証金、賦課金の情報を書面で受け取る。
  2. ジョブセンター・ブルネイで最低2週間、求人を掲載する。
  3. 現地の応募者を誠実に検討し、記録を残す。
  4. エージェント経由で外国人労働者ライセンスを申請し、受け取り時に保証金を納める。
  5. 料理人が健康診断を受け、エージェントがLPAを添えてビザと就労パスを申請する。
  6. 料理人が在外のブルネイ公館でビザの裏書きを受け、渡航する。
  7. 就労パスが発行されたら、すぐに更新期限を予定に入れる。

本記事は2026年9月にブルネイ政府の公式ページをもとにまとめた一般的な情報であり、法律や出入国に関する助言ではありません。保証金、賦課金、給与、有効期間の詳細は、確認できたページには掲載されていませんでした。労働局、入国管理・国民登録局、または登録エージェントに確認してください。

出典

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