アジア・オセアニア

モンゴルで日本人料理人を雇う:労働許可と料金

モンゴルの労働力移動法:14営業日の国内募集、招へい許可と労働許可、最低賃金の2倍の職場料金、そして飲食店が対象となりうる免除規定を解説します。

最終更新 2026年9月22日 WashokuJob

目次

  1. 倍増した小さな市場
  2. 適用される法律
  3. 手順:招へい許可、そして労働許可
  4. 職場料金と、飲食店が免除される可能性
  5. 割当、見習い育成、5年の上限
  6. 確認できなかったこと

モンゴルは、農林水産省が集計する日本食レストラン市場の中でも最小級ですが、2023年から2025年の間に店舗数が倍増しました。外国人料理人の雇用は、「労働力移動法」という1つの法律で定められており、国内での募集手続き、2段階の許可、最低賃金に連動した月額の料金が規定されています。本記事では、モンゴルの公式法令ポータルに現在掲載されている同法の条文を、2026年9月時点で読み解きます。

1. 倍増した小さな市場

国内の日本人居住者が約340人ですから、需要のほとんどはモンゴル人や他の外国人の客によるもので、現地で採用できる日本人料理人は事実上いません。日本人料理人を置きたい店は、呼び寄せることになります。

2. 適用される法律

労働力移動法(Ажиллах хүчний шилжилт хөдөлгөөний тухай хууль)は2021年12月24日に採択され、2022年7月1日から施行されています(第37条第1項)。legalinfo.mnに掲載された改正反映版の条文には改正の記録があり、最新は2026年7月3日の法律による改正です。

同法は、外国人労働者の職を管理職、執行職、補助職の3種類に分けています(第21条第1項)。店の料理人に最も当てはまりそうなのは、本国の権限ある機関が発行した、またはモンゴルで承認される証明書・卒業証書・専門資格によって、技術・職業上の技能を証明できる労働者という補助職の区分です(第21条第4項第1号)。日本の調理師免許や在籍期間の記載された勤務証明書は、ここで求められる証拠に当たると考えられますが、労働当局が何を受け付けるかは確認してください。

3. 手順:招へい許可、そして労働許可

  1. 国内で募集する。空きポストとその要件を、区またはアイマグ(県)の雇用機関に通知します(第23条第1項)。同機関はそれを全国の雇用情報データベースに掲載します。外国人を雇うために必要な技能を不当に高く設定することや、要件を満たすモンゴル人の雇用を正当な理由なく拒むことは禁止されています(第23条第3項)。
  2. 14営業日待つ。求人を掲載して積極的に探し始めてから14営業日以内に国内で採用できなかった場合に限り、外国人労働者の招へい許可を求めることができます(第23条第4項)。
  3. 招へい許可を申請する。雇用を担当する行政機関に、外国人を配置する職の業務計画、会社の国家登記証明書、料理人の職業と技能を証明する書類(発行国の権限ある機関による認証付き)、国内での募集の記録、手数料の納付証明、社会保険料の納付証明を添えて申請します(第23条第5項)。
  4. 招へい許可の有効期間は3カ月。その間に料理人と雇用契約を結び、労働許可を取得します。やむを得ない理由があれば、1回に限り最長3カ月延長できます(第23条第6項、第7項)。
  5. 労働許可。署名済みの契約書と関係書類を提出すると、当局は料理人、雇用主、勤務地、期間を記載した労働許可を発行します。期間は職と契約に応じて最長1年です(第24条第1項〜第4項)。料理人は到着後、保健担当と労働担当の大臣が定める規則に従って健康診断を受けます(第24条第6項)。

同法は、これらの手続きを電子的に行うことも認めています(第23条第10項)。オンラインで申請できるか、雇用当局に確認してください。

4. 職場料金と、飲食店が免除される可能性

法律に別段の定めがない限り、雇用主は外国人労働者1人につき、月額最低賃金の2倍にあたる職場料金を毎月支払います(第32条第1項)。人数と期間に応じて前払いし(第32条第7項)、違反によって許可が取り消された場合は差額が返還されません(第32条第9項)。

モンゴルの最低賃金は、2025年4月1日から月79万2,000トゥグルグです(労働・社会保障省)。これに基づけば、職場料金は外国人1人につき月158万4,000トゥグルグになります。全国三者委員会は2026年8月、2027年1月1日から最低賃金を月100万トゥグルグに引き上げることを決めており、そうなれば料金は月200万トゥグルグになります。

ポータルが2025年7月9日と2026年7月3日の法律で改正されたと記載している第32条第3項の現行の条文は、一定の医師、研究者、教員、コーチに加えて、農業、先端技術、食品、軽工業、観光、サービスの各分野で労働者を雇用する雇用主を、職場料金から免除しています。条文をそのまま読めば、サービス分野や観光分野の飲食店はこのリストに含まれます。同じポータルの英訳には、これらの分野は含まれていません。料金なしで予算を組む前に、自社の事業に免除が適用されるか雇用当局に確認してください。

5. 割当、見習い育成、5年の上限

6. 確認できなかったこと

料理人への条件提示については料理人のための赴任パッケージ雇用契約チェックリストをご覧ください。近隣:中国韓国

本記事は2026年9月に、legalinfo.mn掲載の労働力移動法のモンゴル語条文、モンゴル政府と日本政府の情報に照らして確認した一般的な情報であり、法律・移民に関する助言ではありません。上記の条文番号は改正反映版のモンゴル語条文によるもので、当サイトの読解は公式の翻訳ではありません。採用の前に、モンゴルの雇用当局、モンゴル入国管理庁、またはモンゴルの弁護士に要件をご確認ください。

出典

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