アジア・オセアニア

ソウルで日本人料理人を雇う:人材・賃金・E-7

在留邦人14,496人、和食店が急増するソウルで日本人料理人を探す方法。現地の人材、2025年10月からのワーホリ2回参加、2027年の最低賃金、E-7の注意点を解説します。

最終更新 2026年9月22日 WashokuJob

目次

  1. 数字で見るソウル
  2. まずソウルにいる人材から探す
  3. 日本から来るワーキングホリデー渡航者
  4. 賃金の下限:2026年と2027年の最低賃金
  5. ソウルの飲食店がE-7で注意すべき点
  6. 実務的な採用の手順

ソウルは韓国で最大の日本人コミュニティを抱え、同時に世界でも特に成長の速い和食市場の一つです。この組み合わせによって、ソウルの飲食店が日本人料理人を探す順序が変わります。まず現地の候補者とワーキングホリデー渡航者、そして職務と事業規模が見合う場合に日本からのスポンサー採用、という順です。ビザの制度そのものは全国共通で、韓国で日本人料理人を雇う方法で解説しています。本記事では、それが首都でどう働くかを取り上げます。

1. 数字で見るソウル

和食店が増え続ける市場の中で日本人住民も増えていることは、雇用主にとって二つの意味を持ちます。日本の近隣以外のアジアの首都と比べても候補者が多い一方で、その候補者を奪い合う店も多いということです。

2. まずソウルにいる人材から探す

もっとも早く採用できるのは、現在の在留資格のままお店で働ける人です。ソウルの日本人候補者は、おおむね次のいずれかに当てはまります。

候補者ごとに外国人登録証を確認し、その資格で何ができるかを出入国当局(または行政書士にあたる行政士)に確認してください。国籍や、ソウルに何年も住んでいるという事実から判断してはいけません。求人は韓国語だけでなく日本語でも出しましょう。韓国語が得意でない経験豊富な料理人の多くは、日本語の求人しか目にしません。募集チャネルは日本人料理人は海外の仕事をどこで探すかで紹介しています。

3. 日本から来るワーキングホリデー渡航者

日韓のワーキングホリデー制度は1999年から続いており、外務省は年間発給枠を10,000人としています。外務省によれば、

2点目は新しく、雇用主にとって有用です。1回目のワーキングホリデーでお店で働いた若い料理人が、原則として2回目で戻ってくることができます。ただし、料理長の採用においてワーキングホリデーはE-7の代わりにはなりません。期間が限られ、主な目的はあくまで休暇とされ、認められる就労の条件は韓国側が定めています。フルタイムでシフトに入れる前に、現行のH-1の条件を韓国大使館または出入国当局に確認してください。他の市場でのワーキングホリデー採用についてはワーキングホリデーでの採用ガイドをご覧ください。

4. 賃金の下限:2026年と2027年の最低賃金

韓国の最低賃金は全国一律で、業種を問わずすべての事業所に適用されます。したがってソウルの下限は釜山と同じです。雇用労働部が2026年8月5日に告示した内容は次のとおりです。

時間額月額換算
2026年₩10,3202027年の告示では再掲なし
2027年1月1日から₩10,700(₩380、3.7%の引き上げ)₩2,236,300(週40時間、月209時間基準)

最低賃金はあくまで下限です。ソウルの経験豊富な日本人料理人はこれを大きく上回る水準を期待しますし、ワーキングホリデー渡航者も多くの店の条件を比べています。2027年のシフトを今から組むなら、今年の額ではなく₩10,700を前提に予算を立ててください。

5. ソウルの飲食店がE-7で注意すべき点

適任者が日本にいる場合、ルートは料理人・調理師向けのE-7ビザ(職種コード441)です。制度の仕組みは韓国の記事で解説しています。ソウルで特に重要な注意点は四つです。

  1. 審査されるのは料理人だけでなくお店も。韓国の記事で確認したマニュアルの記載では、対象となる雇用主は観光ホテル・観光飲食店、外国人観光客専門の飲食店、機内食部門、そして営業面積、納付した付加価値税、韓国人従業員数の最低基準を満たす外国料理店でした。雇用できる外国人調理師の人数も、これらの要素によって決まります。
  2. 韓国人スタッフは3か月以上在籍している必要がある。その記載では、雇用保険に3か月以上加入し、最低賃金以上を受け取っている韓国人従業員だけが数に入りました。新しいチームでソウルに新規出店する場合、この条件は近道できません。
  3. 基準は変わる。法務部はマニュアルを年に何度も改訂します。着任日を約束する前に、職種コード441の最新の記載を確認してもらってください。
  4. 観光食堂の指定は別の手続き。指定観光食堂であることを根拠にする場合、その指定には外国の専門料理に関する独自の人員要件があります。詳しくは釜山の記事で解説しています。

ソウルを一言でまとめると、まず現地とワーキングホリデー渡航者から探し、2027年1月からは時給₩10,700以上を支払い、E-7は自店の数字の確認から始まるプロジェクトとして扱う、ということです。

6. 実務的な採用の手順

  1. 職務を決める。メニューを設計する料理長か、それを実行する調理担当か。
  2. 日本語と韓国語で、給与を明記した求人を出す。
  3. 内定の前に、すべての候補者の在留資格を確認する。
  4. 有給の試し勤務または実技テストを行う。寿司職人の面接質問も参考にしてください。
  5. ソウルに適任者がいなければ、自店が現行のE-7の雇用主基準を満たすか確認したうえで、日本で採用する。
  6. 料理人の在職証明書や資格証明は早めに、翻訳とあわせて集める。

本記事は2026年9月に公式情報をもとにまとめた一般的な情報であり、法律や出入国に関する助言ではありません。在留資格、ワーキングホリデーの条件、E-7の基準は韓国当局が定め、変更されます。手続きを進める前に、韓国の出入国当局または行政士に確認してください。

出典

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