採用の進め方

日本の採用カレンダー:賞与・卒業・祝日と料理人採用

日本から料理人を採用するタイミング。学年暦、祝日、夏季・年末賞与の時期と飲食業の賞与水準、新卒の就職日程、退職の予告期間、月別の採用計画を整理します。

最終更新 2026年9月22日 WashokuJob

目次

  1. 日本の1年の決まった節目
  2. 賞与の時期と、飲食業で影響が小さい理由
  3. 新卒採用のカレンダー
  4. 料理人はどのくらいで退職できるか
  5. 月別の採用計画カレンダー
  6. データからは分からないこと

日本から料理人を採用する場合、時期によって接触できる人や着任できる時期が変わります。料理人は賞与を待って退職するかもしれませんし、学生は3月に卒業し、ビザには数か月かかります。本ガイドでは、公的な情報源で確認できた日付(2026年9月時点)と、それが採用にどう関わるか、そしてどこから先は根拠がないのかを整理します。

1. 日本の1年の決まった節目

2. 賞与の時期と、飲食業で影響が小さい理由

全産業で見ると、日本の賞与はかなりの額です。厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、2025年の夏季賞与を支給した事業所での1人平均は426,337円、2025年の年末賞与は424,889円でした。

しかし飲食業の状況は大きく異なります。

飲食サービス業等(事業所規模5人以上)2025年夏季2025年年末
賞与を支給した事業所の割合50.9%51.3%
支給事業所における労働者1人平均賞与額78,097円90,551円
きまって支給する給与に対する支給月数0.40か月分0.46か月分
(参考)調査産業計、支給事業所での1人平均426,337円424,889円

つまり多くの調理スタッフにとって賞与は少額か、そもそもなく、転職の時期を左右する主な要因にはなりにくいと考えられます。ただし、賞与が比較的大きいホテルや大手グループの料理人には影響することがあります。候補者ごとに賞与の支給時期と、その前に辞めると損になるかを確認してください。損になる場合は、着任日を支給後にするか、入社時の一時金を検討します。オファーについては料理人の給与交渉をご覧ください。

年1回の賃金構造基本統計調査では別の角度から見ることができます。飲食物調理従事者の年間賞与等は2024年に平均351,600円で、きまって支給する現金給与額は月286,600円(2025年6月)でした。2つの調査は対象範囲や定義が異なる(一方は職種別、もう一方は産業別)ため、数値を直接比べることはできません。

3. 新卒採用のカレンダー

大学卒業予定者については、政府が毎年就職・採用活動の日程を定め、企業に遵守を要請しています。2025年12月26日に取りまとめられた2027年度卒業・修了予定者の日程は、広報活動開始が3月1日以降、採用選考活動開始が6月1日以降、正式な内定日が10月1日以降です。これは要請であって法的な義務ではなく、政府自身の資料も、実態ははるかに早いと指摘しています。調査では、4月までに学生の約7割が、6月までに約9割が内々定を得ていました。政府は2028年度以降の卒業・修了予定者について、ルールの見直しを検討するとしています。

この日程は大学等を対象としたものです。調理師学校の学生は通常3月に卒業しますが、調理師学校に特化した公的な採用日程は見つかりませんでした。学生がいつ求人を見るのかを各校に確認してください(調理師学校からの採用を参照)。

4. 料理人はどのくらいで退職できるか

民法第627条では、雇用の期間を定めなかったときは、各当事者はいつでも解約の申入れをすることができ、雇用は申入れの日から2週間を経過することによって終了します。契約や就業規則でより長い予告を求めている場合もあり、特に将来日本に戻る可能性があれば、料理人は今の職場と円満に別れたいと考えるかもしれません。候補者から別途聞いていない限り、実務上は2週間より長く見込んでおきましょう。

さらにビザの期間が加わります。確認できたリードタイムの例として、オーストラリアではノミネーション前の4か月以内にそれぞれ4週間以上の求人広告を2件、カナダの低賃金枠LMIAでは連続8週間の求人広告が必要で、米国H-2Bの労働認定は就労開始希望日の75〜90日前に申請します。詳しくは海外からの料理人採用の予算の立て方をご覧ください。

5. 月別の採用計画カレンダー

日本で起きていることすべきこと
1月元日(1月1日)。年末賞与の集計期間の終わり年末賞与の支給を終えた料理人は動きやすくなっている可能性がある。1月初旬は返信が遅いと見込む
2月学生の最終学期まだ就職先を探している卒業予定者と面接する。4月以降の着任を準備する
3月卒業。大学生の広報活動開始(3月1日)4月に就職する前に卒業生と接触できる最後の機会
4月新年度の開始。新入社員の入社日本の厨房に就職した新卒者はすでに決まっているため、経験者に的を絞る
5月ゴールデンウィーク(4月29日、5月3日〜5日)連休前後は返信が遅くなることを見込む
6月夏季賞与の集計期間の開始。大学生の採用選考開始(6月1日)着任日を決める前に賞与の時期を候補者に確認する
7〜8月夏季賞与の支給。山の日(8月11日)、8月中旬のお盆夏季賞与を受け取った料理人が退職を申し出やすくなる可能性がある
9〜10月大学生の正式な内定(10月1日)翌年3月に卒業する調理師学校の学生の採用を進める。年明けの着任に向けてビザの手続きを始める
11〜12月年末賞与の集計期間の開始1〜3月の移動に向けてオファーを合意する。着任日は料理人が受け取る賞与の支給後に設定する

「すべきこと」の欄は計画上の提案であり、データではありません。自店の開業日や利用するビザに合わせて調整してください。

6. データからは分からないこと

日本の調理人が何月に転職するかについての公的なデータを探しましたが、この職種の月別の内訳は見つかりませんでした。したがって、料理人が「4月に動くことが多い」とか「お盆明けに動く」とは言えません。公的なデータから言えるのは、国内の需要が強いということです。厚生労働省の飲食物調理従事者の有効求人倍率(パートタイムを含む)は2026年7月に2.18倍で、全職業の1.05倍を大きく上回っています。特定の時期に頼らず、1年を通じて着実に採用活動を続けてください。料理人がどこで仕事を探すかは日本人料理人が海外の仕事を探す場所、求人広告そのものについては日本の料理人向け求人広告の書き方をご覧ください。

本記事は一般的な情報であり、法律上・入管上の助言ではありません。日付や日程は毎年変わります。採用を計画する前に、その年の公式発表をご確認ください。

出典

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