中東・中南米

バーレーンで料理人を雇う:LMRA許可の手順と給与の決め方

バーレーンの飲食店がLMRAのEMSを通じて国外から料理人を雇う方法。許可の手順と手数料、最低賃金がない中での給与の決め方、バーレーン人化、募集の待機期間、契約条件、総費用と日程を解説します。

最終更新 2026年9月27日 WashokuJob

バーレーンの飲食店が国外から料理人を雇う場合、LMRA(労働市場規制庁)のEMSで新規外国人許可を申請します。事務手数料BHD 5と広告料BHD 30を支払い、承認後に許可手数料BHD 195(1年)またはBHD 390(2年)、その後は外国人1人につき月BHD 7.5〜12.5がかかります。処理期間はLMRAの案内で21営業日です。バーレーンには最低賃金の定めがないため、給与は日本での収入やドバイ・サウジアラビアの相場と比べて自社で決めます。

このページは、バーレーンに約50店ある日本食レストランのオーナーやGMで、日本またはすでに湾岸で働いている料理人のためにLMRAの許可費用を予算化したい方向けです。許可の手続き、給与の決め方、総費用と日程を解説します。湾岸地域全体の市場や給与の目安は、ドバイ、サウジアラビア、カタールの記事をご覧ください。

目次

  1. 小さな市場と、湾岸からの採用
  2. マナーマで日本人料理人に払うべき額
  3. LMRAの許可とその手数料
  4. バーレーン人化と募集の待機期間
  5. 労働法に基づく契約条件
  6. 総費用と着任日からの日程
  7. そのまま使えるオファー条件(英語・日本語)
  8. よくある質問

1. 小さな市場と、湾岸からの採用

農林水産省の調査では、バーレーンの日本食レストランは2025年に50店で、2023年から10店増えました。外務省の統計では、2025年10月1日時点の在留邦人は188人で、長期滞在者171人、永住者17人です。在留邦人が200人に満たないため、日本人料理人を求めるバーレーンの飲食店は、ほぼ確実に日本、またはドバイ、リヤド、ドーハなどすでに湾岸で働いている料理人から採用することになります。LMRAが公表している手続きには、GCC諸国間の移動専用の区分は見当たりません。ドバイやサウジアラビアの許可ですでに働いている料理人も、日本にいる料理人と同じ手続きで、手数料も21営業日という処理期間も同じです。現在の湾岸の雇用主に対する予告期間を日程に組み込んでください。

2. マナーマで日本人料理人に払うべき額

バーレーンには法定最低賃金がなく、料理人やコックの公的な賃金調査もありません。2026年9月27日にIndeedバーレーンで「Japanese chef」「sushi chef」を検索したところ、求人は0件でした。給与は次のように自社で決めてください。

  1. 日本での給与を出発点にする。厚生労働省の2025年調査では、コックの給与は月286,600円に賞与351,600円で、年収は約379万円です。バーレーンには個人所得税がなく、これが提示額に有利に働きます。
  2. 湾岸を基準にする。ドバイの記事は月AED 10,000(両通貨の対米ドル固定相場から見ると約BHD 1,020)を、あくまで計算を示す例として使っています。湾岸に選択肢がある料理人は、これを大きく下回る額では動きません。ほかの市場の公的な数字は国別の寿司職人の給与にあります。
  3. パッケージを分けて示す。基本給、住居、交通、日本への年1回の航空券をそれぞれ別項目にしてください。賃金保護制度が銀行に支払うのは基本給です。

3. LMRAの許可とその手数料

LMRAはオンラインの外国人管理システム(EMS)を通じて許可を発行します。雇用主は新規外国人許可を申請し、事務手数料と広告料を支払い、審査を待ち、承認後に許可手数料を支払い、労働許可と居住許可を印刷します。必要書類は、残存期間6か月以上のパスポート(LMRAは2年を推奨)と、湾岸保健評議会認定の医療機関発行で2か月以内の健康診断書です。処理期間は国外からの場合21営業日、国内にいる場合3営業日です。到着後の健康診断に不合格だと直ちに国外退去の手続きになるため、渡航前にきちんと受けさせてください。

許可期間労働許可手数料基礎医療費合計
1年BHD 105BHD 90BHD 195
2年BHD 210BHD 180BHD 390

これに加え、申請1件につき事務手数料BHD 5、国外の労働者には広告料BHD 30、外国人従業員の月額手数料は最初の5人までBHD 7.5、6人目からBHD 12.5です。LMRAの商業サービス手数料表(2025年12月31日更新)で確認しました。

4. バーレーン人化と募集の待機期間

LMRAの手数料表には、自国民雇用の義務に関連する任意のバーレーン人化免除料(BHD 125〜500)があります。飲食店に特有の比率を示す公式な数字は見つからず、LMRAは業種と従業員数から各社ごとの比率を出す計算ツールを雇用主向けポータル内に用意しています。予算化の前に、自社の現在の比率と、免除料が自社に当てはまるかの2点をLMRAまたはEMSで確認してください。

BHD 30の広告料は、国内労働市場での募集手続きの費用です。LMRAは2020年と2021年に、承認前の待機期間(14日間、その後21日間)と7日間の求人掲載を告知していますが、これらを更新する新しい告知は見つかりませんでした。今回確認できたのは、LMRAの現行の案内ページが21営業日という一つの処理期間だけを示し、そこに別途の募集待機期間を上乗せしていないという点です。日程は21営業日を基準にし、その期間中にバーレーン国内からの応募があれば真剣に検討してください。

5. 労働法に基づく契約条件

ILOのバーレーンに関するファクトシート(2023年12月更新)は2012年法律第36号を次のように要約しています。

1年目を過ぎれば料理人は競合店に移れます。許可のルールよりも、給与、住居、厨房での扱いのほうが料理人を確実に引き留めます。日本人料理人の定着と雇用契約チェックリストをご覧ください。

6. 総費用と着任日からの日程

以下は公的な手数料のみです。給与、住居、航空券、バーレーン人化免除料は自社の数字を入れてください。

項目(料理人1人、2年許可)金額
労働許可+基礎医療費(2年)BHD 390
事務手数料BHD 5
広告料(国外からの採用)BHD 30
月額手数料 24か月分(BHD 7.5、5人目までと仮定)BHD 180
2年間の公的手数料の小計BHD 605
バーレーン人化免除料(該当する場合)BHD 500(2年許可)
給与、住居、交通、航空券、保険料自社の数字
着任までの週数やること
10週前EMS、外国人数、バーレーン人化比率を確認。オファーを固める。
8週前オファーに署名。認定医療機関で健康診断を予約。
7週前EMSで申請。事務手数料と広告料を支払う。
7〜4週前21営業日の処理期間。
4週前承認後に許可手数料を支払う。許可を印刷。
2週前英語版または日本語版を添付したアラビア語の契約書に署名。健康保険を手配。
0料理人が到着し勤務開始。初月から給与支払いを登録。

7. そのまま使えるオファー条件(英語・日本語)

Offer: [Head Sushi Chef], [restaurant], Manama, Bahrain
Basic salary BHD [ ] a month. Housing: [provided / allowance BHD [ ]]. Transport: [ ]. Annual flight to Japan: [yes]. Hours: [ ] a week. Rest day: Friday, unless agreed otherwise. Annual leave: 30 days. The company pays the LMRA permit, admin and advertisement fees, and provides health insurance for you and your dependants under Bahrain law.

オファー条件:[寿司料理長]、[店名](バーレーン、マナーマ)
基本給 月BHD [ ]。住居:[会社提供/住宅手当 月BHD [ ]]。交通:[ ]。日本への年1回の航空券:[あり]。勤務時間:週[ ]時間。休日:金曜日(別段の合意がない限り)。年次休暇:30日。LMRAの労働許可、事務手数料、広告料は会社が負担し、バーレーン法に基づき本人と扶養家族の健康保険を会社が手配します。

変わる数字:LMRAの商業サービス手数料(2025年12月31日更新)と月額手数料の区分。飲食店向けのバーレーン人化の比率と、募集の待機期間の現在の運用は確認できる範囲では公表されていないため、予算化の前にLMRAへ直接確認してください。次回確認は2027年3月です。

よくある質問

バーレーンで日本人料理人のLMRA労働許可にはいくらかかりますか。

許可手数料と医療費で1年ならBHD 195、2年ならBHD 390。事務手数料BHD 5と広告料BHD 30を先に支払い、その後は外国人1人につき月BHD 7.5〜12.5です。バーレーン人化免除料が該当する場合はさらにBHD 250〜500かかります。

バーレーンで日本人料理人にいくら払うべきですか。

最低賃金の定めがなく公的な給与データもないため、法律上の下限はありません。日本の年収約379万円(厚労省、賞与込み)を出発点にし、同じ料理人が応募できるドバイやサウジアラビアの相場と比べてください。

LMRAの許可はどのくらいの期間かかりますか。

国外からの場合21営業日、国内にいる場合3営業日です。健康診断と契約書署名の時間も見込み、21営業日を基準に日程を組んでください。

料理人1人を雇うのに、決まった割合のバーレーン人スタッフが必要ですか。

バーレーン人化は雇用主全般に適用されますが、飲食店に特有の比率を示す公式な数字は見つかりませんでした。LMRAは会社ごとに比率を計算するため、人員計画の前にEMSで確認してください。

すでにドバイやサウジアラビアで働いている日本人料理人を雇えますか。

可能です。GCC間の移籍専用のルートは見当たらず、日本にいる料理人と同じく「国外からの」新規外国人許可として申請し、手数料も21営業日という処理期間も同じです。現在の雇用主への予告期間は確認してください。

本記事は、2026年9月にLMRA、ILO、日本政府の公式情報で確認した一般的な情報であり、法律や移民手続きに関する助言ではありません。LMRAの手数料と手続きは変わることがあり、飲食店向けのバーレーン人化の比率は確認できる範囲では公表されておらず、ILOのファクトシートは2023年12月時点のものです。実際の手続きの前にLMRAに確認してください。

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