中東・中南米

コスタリカ・パナマで日本人料理人を雇う:労働許可

両国とも2023年から2025年に日本食レストランが増え、外国人採用ではまず労働省が関わります。コスタリカのMTSSの意見と自国民優先、パナマの10%・15%の許可枠、公式情報で確認できなかった点をまとめました。

最終更新 2026年9月22日 WashokuJob

目次

  1. 成長している2つの小さな市場
  2. コスタリカ:まず労働省の判断
  3. パナマ:10%と15%の上限
  4. 確認できなかったこと
  5. 実務上の次の一手

コスタリカとパナマの日本食レストラン市場は小規模ですが、2023年から2025年にかけていずれも店舗数が増えました。どちらの国でも、外国人の採用では労働省が中心的な役割を担います。本記事では、2026年9月時点で公式情報から確認できた内容をまとめました。移民当局自身の要件一覧など、手続きの一部は閲覧できなかったため、その部分は推測で埋めずに「確認できなかった」と明記しています。

1. 成長している2つの小さな市場

コスタリカパナマ
日本食レストラン数、2025年(農林水産省)約150店(2023年比+50)約90店(2023年比+40)
在留邦人数、2025年10月1日(外務省)358人330人
うち永住者136人67人
うち長期滞在者222人263人

農林水産省の国別の数値は一の位を四捨五入しているため、増減はおおよその目安です。在留邦人が数百人規模の国では、経験を積んだ日本人料理人の現地人材は多くありません。多くの店は現地の調理人を育てることになり、現地スタッフへの和食の教え方のほうが出発点として役立ちます。日本から採用する意味があるのは、その育成を担う料理長のポジションです。

2. コスタリカ:まず労働省の判断

コスタリカの移民・外国人一般法(法律第8764号、2010年3月1日施行)は、就労目的の移民について労働・社会保障省(MTSS)に正式な役割を与えています。MTSSの技術報告書は、枠組みを次のように説明しています。

労働法の面では、古い案内でよく繰り返されている点が現在は当てはまりません。コスタリカ人労働者の比率を定めていた労働法典第13条は、1999年に憲法法廷によって無効とされました(判決616-99号)。残っているのは第69条b号で、雇用主は条件が同等であれば外国人よりコスタリカ人を優先しなければなりません。実務上は、なぜその人を採用する必要があるのかを示せるようにしておきましょう。

3. パナマ:10%と15%の上限

パナマでは、外国人の労働許可は、2023年4月13日の行政令第6号に基づき労働・労働開発省(MITRADEL)が発給します。MITRADELの労働移民のページは、許可をいくつかの分類に分けています。料理人を呼ぶ飲食店に関係するのは次の2つです。

いずれも労働法典第17条を根拠としています。従業員10人の店なら10%は1人ですから、チームの規模によって外国人を何人採用できるかがそもそも決まります。日本人料理長が2Bの専門家に当たるかどうかはMITRADELが判断することで、それを前提に予算を組むべきではありません。

MITRADELは、比率の対象外となる許可の種類として、特別法(例えばフリーゾーン)に基づくものや、パナマでの長期居住や家族関係に基づくものも挙げています。また、移民労働者に制限される規制職業・職種の一覧も公表しているので、求人を出す前に確認してください。

どちらの国でも、出発点は労働省です。コスタリカではMTSSの意見と推奨しない職種の一覧、パナマではMITRADELの許可の種類と、10%または15%の上限に対する自社の従業員数です。

4. 確認できなかったこと

外務省の一覧(2026年4月1日現在)によると、両国とも日本とのワーキングホリデー制度はないため、このルートは使えません。

5. 実務上の次の一手

  1. まず現地で探し、経験ある料理長1人のもとで現地の調理人を育てる計画を立てる。
  2. コスタリカ:MTSSの労働移民部(Departamento de Migraciones Laborales)に、調理人・料理人のポジションで肯定的な意見が得られるかを問い合わせ、そのうえでDGMEの最新の要件を確認する。
  3. パナマ:全従業員数を数え、ポジションが2Aと2Bのどちらに当たるかをMITRADELに確認し、制限職種の一覧を確認する。
  4. 申請は現地の移民専門の弁護士に依頼する。何を確認すべきかはビザスポンサーの基礎で説明しています。
  5. 中南米のほかの市場については、メキシココロンビアのガイドをご覧ください。

本記事は2026年9月に公式情報をもとにまとめた一般的な情報であり、法律や移民手続きに関する助言ではありません。本記事の作成にあたっては、いくつかの公式の要件ページにアクセスできませんでした。実際の手続きの前に、コスタリカではMTSSとDGME、パナマではMITRADELで、すべての内容を確認してください。

出典

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