アジア・オセアニア

ジャカルタで日本人料理人を雇う:賃金と手続き

ジャカルタはインドネシアで最低賃金が最も高く、外国人の住民登録にも独自の手順があります。合法的なトライアル、到着後の届出とSKTT、延長時の出頭義務を解説します。

最終更新 2026年9月22日 WashokuJob

目次

  1. 数字で見るジャカルタ
  2. インドネシアで最も高い最低賃金
  3. 採用前に料理人を試す
  4. 到着後:ジャカルタの届出手順
  5. 延長には本人の出頭が必要に
  6. ジャカルタでのスケジュール

ジャカルタは、インドネシアの日本人コミュニティが集中する都市であり、国内で最低賃金が最も高い都市でもあります。外国人の住民登録にも独自の手順があり、他の地域のように県・市ではなく州政府が担当します。本記事では2026年9月時点のジャカルタ特有の点を扱います。全国共通の手続き(RPTKA、月100米ドルのDKP-TKA、VITASとITAS)はインドネシアの記事で解説しています。

1. 数字で見るジャカルタ

全国で日本人居住者が15,266人、日本食レストランが6,580店という数字から、市場の大半がインドネシア人の顧客であることは明らかです。ジャカルタの日本人コミュニティは顧客層としては意味のある規模ですが、料理人の供給源としてはとても足りません。海外からの採用を前提にしてください。

2. インドネシアで最も高い最低賃金

ジャカルタの2026年の州別最低賃金(UMP)は月572万9,876ルピアで、6.17%の引き上げです。2025年12月23日の州知事決定2025年第1142号で定められました。全38州の中で最も高く、全国平均は350万8,714ルピアです。

ジェトロの表には、労働省が各州について公表する適正生活必要水準(KHL)も載っています。ジャカルタのKHLは589万8,511ルピアで、最低賃金はそれを16万8,635ルピア下回っています。労働組合は最低賃金をKHLと同額にするよう求めており、2026年1月8日にはジャカルタで抗議デモが行われました。

外国人料理人の採用との関係はこうです。インドネシアでは、料理人の技術を受け継ぐインドネシア人の後継者(カウンターパート)を指名し、教育訓練を行う必要があります。その後継者を含むキッチンの他のメンバーは、ジャカルタの賃金市場で給与が決まります。和食の訓練を受けた料理人の価値は最低賃金を大きく上回るので、引き留めるのに必要な額を予算に入れておきましょう。現地スタッフに和食を教えるをご覧ください。

3. 採用前に料理人を試す

RPTKAの手続きと前払いのDKP-TKAがあるため、採用の失敗は高くつきます。インドネシアのビザ制度には、先に料理人の腕を見る方法があります。

法務人権大臣規定2023年第22号(改正後)が定めるシングルエントリー訪問ビザ(インデックスC)の目的には、外国人労働者候補の勤務能力を判断するためのトライアルが含まれています。有効期間は60日で、1回につき30日間、4回まで延長できます(ジェトロ)。

この目的に到着ビザを使ってはいけません。到着ビザの目的は、観光、親族訪問、政府用務、商談、商品の購入、本社・駐在員事務所での会議出席、トランジット、治療です。有効期間は30日で、30日の延長が1回だけ認められ、料金は50万ルピアで、他の滞在許可への変更はできません

トライアルはあくまで試験であり、雇用ではありません。採用を決めたら、RPTKA、DKP-TKA、VITASの手続きはすべて必要です。

4. 到着後:ジャカルタの届出手順

到着前のVITAS申請では、生活資金の証明が必要です。残高2,000米ドル以上の預金について、名義人が分かるページと直近1〜2カ月の取引が分かるページを提出します。パスポートの残存期間も、滞在期間に応じて必要です(たとえば7〜12カ月の滞在なら18カ月)。

電子ITASが発行された後の届出は、次の順に進みます。

  1. 警察。ITAS発行から30日以内に国家警察本部に届け出た後、料理人が住む地区の管轄警察に届け出て、届出証明(STM)を取得します。
  2. 州の住民・民事登録局。ジャカルタで居住を始める外国人労働者やその家族は、ITASの発行日から14労働日以内の住民・民事登録局に届け出る必要があります。インドネシアの他の地域では県・市のレベルで行います。パスポート、ITAS、ジャカルタ警察が発行したSTMを持参します。
  3. SKTT。17歳以上または既婚の登録者には、居住地証明(SKTT)が発行されます。有効期間は1年で、延長できます。

ジェトロは、本来は出張や観光などで90日以下の滞在をする外国人も、住民・民事登録局とジャカルタ警察への届出が必要だとしています。トライアルで料理人を呼ぶ場合は、これが該当するか専門家に確認してください。

5. 延長には本人の出頭が必要に

2025年5月15日付の出入国管理総局長回状2025年第417号により、滞在許可の延長を希望する外国人は、evisa.imigrasi.go.idから申請して書類をアップロードし、申請が受理されてから2日以内に、出入国管理事務所に本人が出頭して写真撮影と面接を受けることが義務付けられました。到着ビザの延長も対象です。

店としては、延長のたびに料理人の休みを組み込み、ITAS、STM、SKTTの写しをまとめて保管し、当日に書類が欠けないようにしておくことになります。

6. ジャカルタでのスケジュール

  1. 料理人を選ぶ。できればシングルエントリー訪問ビザでのトライアルを経て決める。
  2. インドネシア人の後継者を指名し、給与をジャカルタの最低賃金572万9,876ルピアと市場水準を踏まえて決める。
  3. TKA OnlineでRPTKAを申請し、料理人のデータをアップロードして、DKP-TKAを納付する。
  4. VITASの準備をする。2,000米ドル以上の残高証明と、十分な残存期間のあるパスポート。
  5. 到着後、30日以内に警察へ届け出て、ITAS発行から14労働日以内に州の住民・民事登録局へ届け出る。
  6. 延長と出頭の日程をカレンダーに入れる。

インドネシアの他の地域:バリでの採用。ムスリムの顧客がいる店はハラール対応の和食店の人員配置もご覧ください。

本記事は2026年9月に、ジェトロによるインドネシアの規則の解説と日本政府の統計に照らして確認した一般的な情報であり、法律・移民に関する助言ではありません。インドネシアの入国管理と労働のルールは頻繁に変わり、回状で変わることもあります。申請の前に、出入国管理総局、労働省、またはインドネシアの専門家に最新の要件をご確認ください。

出典

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