中東・中南米

モーリシャスで日本人料理人を採用する:許可制度の選び方

モーリシャスでは給与水準で許可制度が決まります。基本月給MUR 50,000のオキュペーション・パーミットと労働省の就労許可の違い、ホテルに必要な追加書類を解説します。

最終更新 2026年9月22日 WashokuJob

目次

  1. モーリシャスの採用環境
  2. 2つのルート:オキュペーション・パーミットか就労許可か
  3. オキュペーション・パーミットとMUR 50,000の基準
  4. 調理師・料理人向けの就労許可ルート
  5. ホテル・飲食店に求められる追加書類
  6. 手順のまとめ

リゾートホテル内の和食店であれ、街中のレストランであれ、モーリシャスで海外から日本人料理人を採用するには、2つの許可制度のどちらかを選ぶ必要があり、どちらが適用されるかは提示する給与で決まります。本記事では、経済開発庁(EDB)が2026年8月に公表した、オキュペーション・パーミットの統一給与基準を含め、2026年9月時点の両制度を解説します。

1. モーリシャスの採用環境

農林水産省の調査では、2025年のアフリカ全体の日本食レストランは約800店で、モーリシャス単独の数字は公表されていません。モーリシャスの日本食料理人に関する公的な給与統計もないため、数字は示しません。

地域全体で日本食レストランがこれだけ少ないことから、日本料理の技術を身につけた現地の調理師は少ないと考えておくべきです。多くの雇用主は料理長を海外から迎え、その周りで現地の調理師を育てることになります。育成も採用の一部として計画してください。現地スタッフへの和食の教え方ホテル内和食店の料理人採用をご覧ください。

2. 2つのルート:オキュペーション・パーミットか就労許可か

非市民雇用制限法(Non-Citizens (Employment Restriction) Act)により、市民でない者は、有効な許可がなければモーリシャスで働くことができません。雇用される料理人の場合、許可の取り方は2つあります。

オキュペーション・パーミット(Professional)就労許可(Work Permit)
所管経済開発庁(EDB)労働省。これとは別に旅券・入国管理局(Passport and Immigration Office)の居住許可が必要
主な要件基本月給MUR 50,000以上(EDB、2026年8月)新聞広告を含め、雇用主がまず現地で人材を探したことの証明
向いている職位高い給与水準の料理長・総料理長オキュペーション・パーミットの基準を下回る給与の料理人・調理師

ルートを選ぶ前に給与を決めてください。また、更新のことを考えずに基準をわずかに上回る額に設定するのは避けてください。1年目にMUR 50,000で要件を満たした料理人は、更新時にも満たしている必要があります。

3. オキュペーション・パーミットとMUR 50,000の基準

EDBの2026年8月のニュースレターによると、国家予算演説で発表された新しい枠組みのもとで、外国人専門職がProfessionalのオキュペーション・パーミットを取得するには基本月給MUR 50,000以上が必要で、この基準は業種による違いなく全業種に適用されます。

オキュペーション・パーミットの現行の有効期間、手数料、審査期間を定めたEDBの公式ページにはアクセスできなかったため、ここでは示しません。

4. 調理師・料理人向けの就労許可ルート

オキュペーション・パーミットの基準を下回る場合、雇用主が労働省に就労許可を申請します。同省が公表しているガイドライン(2026年9月時点で同省サイトに掲載されている2016年6月版)の主な内容は次のとおりです。

就労許可だけでは足りません。旅券・入国管理局は、就職を目的とする人は居住許可と就労許可の両方がなければモーリシャスへの入国を認められない場合があるとしています。居住許可の申請には雇用主のスポンサーレターと就労許可を申請済みであることの証明が必要で、入国前または就労開始前に申請しなければなりません。観光客としてすでに入国している人は、就労目的に切り替えることができません。同局はこのほか、外国人労働者1人あたり年Rs 500の雇用主負担の手数料も示しています。

候補者を観光ビザで呼んで試用し、その後に切り替えるという方法は取らないでください。試用はリモートで行い、料理人の渡航前に就労許可と居住許可を申請してください。料理人のスキルをリモートで確認する方法をご覧ください。

5. ホテル・飲食店に求められる追加書類

労働省のガイドラインは、ホテルと飲食店に対して、通常の書類に加えて次の2点を求めています。

料理人を社宅に住まわせる場合、ガイドラインはその住居について有効な宿泊施設許可(Lodging and Accommodation Permit)も求めています。スタッフに住居を提供しているリゾートホテルは、料理人の着任前に確認してください。待遇の設計は料理人の赴任パッケージ飲食店のスタッフ住居をご覧ください。

6. 手順のまとめ

  1. 基本月給を決め、ルートを選ぶ:基本給MUR 50,000以上ならオキュペーション・パーミット、それ未満なら就労許可。
  2. 申請日にどの基準が適用されるかをEDBに確認する。
  3. 就労許可の場合は新聞広告を出して保管し、ホテル関連の書類(観光事業者免許、福祉基金の領収書)をそろえる。
  4. 面接と実技確認をリモートで行う。
  5. 料理人の渡航前に許可を申請し、就労許可ルートの場合は続けて居住許可も申請する。
  6. 料理人が敷地内に住む場合は、スタッフ住居の許可を確認する。
  7. 満了3か月前の更新申請を予定に入れる。着任後1か月の進め方は日本から来る料理人の受け入れをご覧ください。

本記事は一般的な情報であり、法律・移民手続きに関する助言ではありません。ルールは2026年9月時点で下記の公式ページから引用しています。労働省サイトのガイドラインは2016年6月のもので、手数料や手続きが変わっている可能性があります。実際の手続きの前に、EDB、労働省、旅券・入国管理局に最新の要件を確認してください。

出典

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