アジア・オセアニア

フィリピンで日本人料理人を雇う:AEPと9(g)ビザ(2026年)

DOLE省令248-2025により、AEP申請前に労働者の氏名入りで求人を公告することが雇用主の義務になりました。確認できたAEP手数料、9(g)・ACR・ECCで確認できなかった点、費用総額の表、9〜12週間の日程を解説します。

最終更新 2026年9月27日 WashokuJob

継続的な契約で日本人料理人を雇うには、DOLEの外国人雇用許可(AEP)と入国管理局の9(g)ビザの両方が必要です。DOLE省令248-2025以降、料理人の氏名を含めた求人を一般紙に掲載し、その16日目以降、かつ契約締結から15日以内にAEPを申請します。AEPの手数料は確認済みで、初年度9,000ペソ、翌年以降は年4,000ペソです。掲載から初出勤まで9〜12週間を見込み、新聞広告と9(g)・ACR・ECCの手数料は公式な料金表で確認できなかったため、各自で見積もりを取ってください。

このページは、フィリピンのどの都市にも共通するDOLEと入国管理局の全国的な手続き、すなわち誰にどの許可が必要か、DO 248の労働市場テスト、確認できた手数料、そして日程全体を扱います。マニラ首都圏とセブの給与水準、現地の賃金令、候補者の所在はマニラでの採用とセブでの採用にあり、このページでは繰り返しません。

目次

  1. 数字で見るフィリピン
  2. 2つの許可、2つの機関
  3. DOLE省令第248号による労働市場テスト
  4. AEPの申請と、アンダースタディ要件
  5. 9(g)就労ビザ
  6. 初年度の費用総額
  7. 現実的な手順

1. 数字で見るフィリピン

永住者の割合が比較的高いということは、フィリピンの日本人の中には長く定住し、すでに就労資格を持っている人がいる可能性があるということです。許可申請を始める前に確認してください。つまり、候補者のかなりの割合がそもそもAEPを必要としない可能性があるということでもあるため、全員に以下のフルプロセスが必要だと決めつける前に、まず在留資格を確認しましょう。

2. 2つの許可、2つの機関

外国人雇用許可(AEP)特別就労許可(SWP)9(g)ビザ
発給機関DOLE入国管理局入国管理局
目的6か月を超える就労の許可6か月以内の就労事前に決まった雇用のための在留
有効期間有効期間1年ごとに手数料;更新可3か月、1回延長可通常2年、延長可

継続的な契約で雇う料理人には、AEPと9(g)ビザの両方が必要です。SWPは、開店時に料理人を呼ぶなど短期の案件に向いています。SWP保有者が引き続き働く場合は、SWPの期限の21営業日以上前にDOLEへAEPを申請してください。

3. DOLE省令第248号による労働市場テスト

DOLE省令2025年第248号は、DOLE自身がAEP申請者の情報を30日間公開してフィリピン人が異議を申し立てられるようにしていた従来の手続きを置き換えました。今は雇用主自身がこのテストを実施します。2026年9月にJETROの整理を再確認したところ、以下の仕組みは変わっていません。

2つの「15日」は逆方向に数えます。まず求人を掲載します。契約は、申請予定日の15日前より早く結ばないようにします。そのうえで、掲載から16日目以降に申請します。契約を早く結びすぎると、公告期間が終わる前に申請可能期間を過ぎてしまうことがあります。

4. AEPの申請と、アンダースタディ要件

申請先は、勤務地を管轄するDOLEの地方事務所です。準備すべき点は次のとおりです。

管理職以外の技術職については、DO 248もDOLEのアンダースタディ研修要件を引き継いでおり、DOLEのひな形を使って、決められた期間でフィリピン人調理スタッフ2人に技能を移転します。フィリピン人の調理スタッフ2人を指名し、何を(包丁の扱い、米、魚の仕込み、主要メニュー)学ぶかを定め、期間を決め、記録を残してください。呼び寄せた料理人1人への依存を減らす最も直接的な方法でもあります。現地スタッフへの和食トレーニングを参照してください。

5. 9(g)就労ビザ

9(g)ビザは、フィリピン移民法第9条(g)に基づく、事前に雇用が決まっている外国人のためのビザです。通常2年で発給され、延長も可能です。配偶者と21歳未満の未婚の子どもが帯同できます。ポジションはフィリピン人では埋められないものでなければならないため、申請書では料理人を単なる調理スタッフではなく専門家として示す必要があります。

入国管理局の必要書類リストには、会社の一般情報シート、監査済み財務諸表と法人所得税申告書、DOLEが発給したAEPの写し、外国人・フィリピン人従業員数についての公証済み陳述書が含まれます。雇用主は入国管理局に直接申請でき、承認されると、ビザの指示は外務省を通じて料理人が所在する国の大使館・領事館に送られます。料理人は発給から90日以内に渡航し、到着後に入国管理局で登録します。6か月以上滞在するビザ保有者は、出国時に原則として出国許可証(ECC)も必要です。

9(g)申請自体、ACRアイカード、ECCについての現行の入国管理局の手数料は、公式な料金表からは確認できませんでした。予算を組む前に、入国管理局またはフィリピンの弁護士に見積もりを確認してください。日本国籍者は商用・観光目的なら30日までビザなしでフィリピンを訪問でき、面接や店舗の下見に便利ですが、就労はできません。

6. 初年度の費用総額

項目初年度の金額
AEP(初回1年)9,000ペソ
新聞掲載(DO 248により必須)新聞と広告サイズにより変動。公式な料金はなく、掲載窓口に見積もりを確認してください
PhilJobNet/PESO掲載任意、通常無料
9(g)ビザ申請公式な料金表から確認できず。入国管理局または弁護士に確認
ACRアイカード公式な料金表から確認できず。入国管理局に確認
ECC(6か月以上滞在後の出国時)公式な料金表から確認できず。入国管理局に確認
公証、翻訳、弁護士費用各社の見積もり

自信を持って示せる数字はAEPだけです。初年度9,000ペソに加え、追加1年・更新1年ごとに4,000ペソです。入国管理局側の手続きを網羅する単一の公式料金表は見つからなかったため、それ以外の政府手数料は、勤務開始日を確定させる前にその週のうちに見積もりを取ってください。

7. 現実的な手順

手順やること
1料理人の経歴が専門職としての職務に合うことを確認し、翻訳付きで経験の証明をそろえる。料理人のTIN取得を支援する。
2料理人の氏名を含めた求人を一般紙に掲載する(PhilJobNetやPESOへの掲載は任意)。掲載日の証拠を保管する。
3、掲載16日目以降締結から15日以内、かつ掲載から15日経過後に申請できるよう、契約を結ぶ。
4アンダースタディ・プログラムを添えて、DOLE地方事務所にAEPを申請する。DOLEの標準的な処理には数週間かかることが多いため、地方事務所に現在の目安を確認する。
5AEPが発給されたら、入国管理局に9(g)を申請する。
6料理人は国外でビザを受け取り、90日以内に渡航して、到着後に入国管理局で登録する。
7更新の予定を管理する:AEPの更新申請は期限の60日前から可能。

広告掲載から初出勤まで、おおむね9〜12週間を見込んでください。その大半は法定の固定期間ではなくDOLEと入国管理局の処理期間です。勤務開始日を確定させる前に、地方事務所に現在の処理期間を確認してください。地域の比較はベトナム、インドネシア、タイをご覧ください。オファーに盛り込むべき内容は雇用契約のチェックリストで解説しています。

変わる数字:AEPの手数料はDOLEの省令で定められ、2026年9月にJETROの整理と照合して確認済みです。9(g)、ACRアイカード、ECCの入国管理局の手数料は、今回の確認では公式な料金表から確認できなかったため、都度確認してください。次回確認は2027年3月です。

よくある質問

外国人雇用許可(AEP)の費用はいくらですか。

初年度9,000ペソ、追加1年・更新1年ごとに4,000ペソです。2026年9月にDOLEの手数料表についてのJETROの整理と照合し、現行であることを再確認しました。

AEP申請の前に、新聞広告で料理人の氏名を公表する必要がありますか。

はい。DOLE省令248-2025は、雇用主が外国人労働者の氏名を含めた求人を一般紙に掲載することを求めています。PhilJobNetやPESOへの掲載は任意で、代わりにはなりません。

求人掲載から初出勤まで、全体でどのくらいかかりますか。

おおむね9〜12週間を見込んでください。掲載と契約締結をめぐる法定の15日間の期間が2つと、DOLEおよび入国管理局の処理期間(事務所により異なり、法律で固定されていません)がかかります。

9(g)ビザと在留手続きの費用はいくらですか。

9(g)申請、ACRアイカード、出国許可証(ECC)についての現行の入国管理局の手数料は、公式な料金表からは確認できませんでした。予算を組む前に、入国管理局またはフィリピンの弁護士にその週のうちに見積もりを確認してください。

フィリピンで働くすべての日本国籍者にAEPが必要ですか。

いいえ。フィリピン在留邦人の約3分の1は永住者で、すでに就労資格を持っている場合があります。AEPの手続きを始める前に候補者の在留資格を確認してください。経営に関与しない一部の取締役や共同所有者も、適用除外証明書により対象外となります。

本記事は、JETROによるフィリピンの制度の解説と日本政府の統計をもとに2026年9月に確認した一般的な情報であり、法律・移民手続きに関する助言ではありません。DOLEと入国管理局の要件や手数料は、省令や通達によって変わります。申請前に、DOLE地方事務所、入国管理局またはフィリピンの弁護士に確認してください。

出典

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