中東・中南米

南アフリカで料理人を雇う:2026年に本当に必要なもの

南アフリカの一般就労ビザの必要書類一覧(2024年10月9日発効)には、もう労働省の証明書はありません。今の日程を左右する要素、半年の逆算スケジュール、雇用主誓約書のひな形、手数料で確認できなかった点を解説します。

最終更新 2026年9月27日 WashokuJob

南アフリカの一般就労ビザの必要書類一覧(2024年10月9日発効)には、もう労働省の証明書は含まれていません。日程を左右するのは、SAQAによる資格評価と雇用主の誓約書の2点です。料理人の給与について南アフリカの公的な数字はないため、下記の方法で決めてください。オファーから到着まではおおむね半年を見込み、ビザとSAQAの現在の手数料は必ず確認してください。2026年9月時点で、公式サイトからは確認できませんでした。

このページは、ケープタウンまたはヨハネスブルグの独立系オーナーや本部人事が、日本から料理人を1人呼ぶべきかどうか、そして労働省証明書のルールが変わった今の一般就労ビザが実際に何を求めているかを確認するためのものです。手数料が固定されている、より小さなアフリカ市場についてはケニアのガイドを、地域全体の概況は中東・アフリカのデータをご覧ください。

目次

  1. 今どのルールが適用されるか
  2. 市場の概況と、そもそも呼ぶべきか
  3. 3つの就労ビザと、多くの飲食店に現実的な1つ
  4. 一般就労ビザの必要書類
  5. 確認できたこと・できなかったこと(費用)
  6. 半年の逆算スケジュール
  7. 日本に本社がある飲食グループの場合

1. 今どのルールが適用されるか

南アフリカで料理人を呼ぶ際の長年の壁は、雇用・労働省が発行する「適格な南アフリカ人が見つからなかった」ことを確認する証明書でした。内務大臣は2024年4月、特に接客・飲食業の雇用主がこの要件を満たすのに苦労してきたと述べ、ポイント制への置き換えを発表しました。その現状について、2つの情報源は一致していません。内務省自身の必要書類一覧(2024年10月9日発効)には労働省の証明書は載っておらず、一方で2025年10月に更新されたジェトロのページは、証明書と免除申請の仕組みを引き続き説明しています。これを曖昧なままにしないでください。VFS Globalや代行業者から書類リストを渡された瞬間に、下の表で確認しましょう。

言われたこと意味することすべきこと
リストが内務省の公表済み一覧と一致(労働省証明書なし、SAQA評価は必要)これが現在の公式な基準そのまま第4節へ進む
労働省の証明書を求められた古い基準がまだ使われている可能性2024年10月9日付の内務省通知を示し、自分のケースにどちらが適用されるか書面で確認するよう求める
「ポイント」評価で決まると言われたこの配点が実際に官報で公示され、どう運用されているかは公式情報から確認できませんでした登録移民手続き専門家から、その基準を書面で得てから判断する

2. 市場の概況と、そもそも呼ぶべきか

農林水産省の調査では、2025年の南アフリカの日本食レストランは約230店で、2023年から約30店減りましたが、それでも同省の表に載るアフリカ諸国の中では最多です。外務省の統計では、2025年10月1日時点の南アフリカの在留邦人は1,004人で、長期滞在者761人、永住者243人です。在留邦人の4分の3は駐在や期限付きの滞在のため、現地にすでにいる日本人料理人はごく限られ、その多くはすでにどこかの雇用主に属しています。

単独の飲食店にとって現実的な道は3つあります。経験ある日本人料理人1人を呼び、育成した現地チームを組み合わせるのは、すでに多くの日本食厨房が採っている形です。現地スタッフへの和食の教え方をご覧ください。南アフリカ人の調理師を日本や指導者のもとへ一定期間送り込む方法は、ビザの手続きそのものを避けられますが、厨房が本来の水準で回るまでの立ち上がりは長くなります。就労許可を伴わない短期のコンサルティング訪問(ビジネス訪問者としての来訪)でメニューとチームの指導だけを行う方法もありますが、営業のシフトには入れません。海外での募集に踏み切る前に、第6節の半年スケジュールとこれらの選択肢を比べてください。

3. 3つの就労ビザと、多くの飲食店に現実的な1つ

ジェトロは主なルートとして次の3つを挙げています。

独立系の飲食店が料理人を直接雇用する場合は、一般就労ビザが通常のルートであり、本記事もこれを中心に説明します。

4. 一般就労ビザの必要書類

2024年10月9日発効の内務省の一覧には、次の書類が挙げられています。

ビザは最長5年で発給されます。SAQAの評価結果がまだ出ていない場合は1年で発給され、その1年以内に肯定的な評価結果を提出すれば全期間に延長されます。SAQAの申請は、オファーを出した週のうちに始めてください。ほかのすべての手続きがこの結果を待つことになります。書類が薄い場合は農林水産省の調理技能認定のガイドも役立ちます。

雇用主の誓約書は、会社のレターヘッドで次のように作ります。

[Date]
To: The Director-General, Department of Home Affairs
Re: Undertaking in respect of the General Work Visa application of [Full name], passport no. [ ]
[Company name], registration no. [ ] (CIPC), operating [restaurant name] at [address], undertakes:
1. To keep [Full name]'s passport valid for the duration of employment.
2. To accept responsibility for the cost of deportation of the employee, and of any accompanying dependants, should this become necessary.
3. To inform the Director-General immediately if [Full name] breaches the conditions of the visa, leaves this employment, or changes role within the company.
[Name], [Title], authorised signatory — signature and company stamp

5. 確認できたこと・できなかったこと(費用)

上記の必要書類は内務省自身の一覧から確認できました。一方で、2026年9月にアクセスできた内務省、VFS Global、SAQAの公式ページからは、一般就労ビザの申請手数料、VFS Globalのサービス料、SAQAの評価手数料と処理期間の現在の金額を確認できませんでした。この3つについて、推測の数字で開始日を計画しないでください。VFS GlobalとSAQAに直接連絡し、現在の金額を書面で得てから予算を組んでください。

確認できるのは費用の「形」であり、すべての金額ではありません。

項目状況
料理人の給与南アフリカに料理人の公的な給与水準はありません。日本での給与(厚生労働省2025年:飲食物調理従事者の平均きまって支給する現金給与額は月286,600円)を出発点に移住の上乗せを加え、南アフリカに存在しない下限ではなく、国別の寿司職人の給与に載る近い市場と照らして決めてください。
ビザ申請手数料未確認。VFS Globalに確認してください。
VFS Globalのサービス料未確認。VFS Globalに確認してください。
SAQAの評価手数料未確認。SAQAに確認してください。
警察証明書発行する各国が定めるもので、南アフリカの金額ではありません。日本の警察証明書自体の費用は少額ですが、取得に数週間かかることがあります。
渡航・住居などの初期費用法律上の義務と一般的な内容は渡航・赴任パッケージのガイドをご覧ください。

6. 半年の逆算スケジュール

手数料と書類の手順は公式のものですが、その間の週数は計画上の目安で、公表された処理期間ではありません。

時期やること
開始26週間前スポンサー雇用、現地育成、短期コンサルティング訪問のどれにするか決める。スポンサーする場合はルートを選ぶ(第3節)。
24週間前オファーを出す。同じ週にSAQA評価の申請を始める。
22週間前実技を含めて面接する(遠隔での実技テスト)。雇用主の誓約書に署名し、会社の情報をそろえる。
16週間前料理人が、過去5年間に12か月を超えて居住した各国の警察証明書と健康診断書を申請する。
10週間前SAQAの回答(評価完了、または未完了なら申請済みの証明)を得たうえで、VFS Globalに一般就労ビザを申請する。
4週間前ビザの結果が出る。料理人が日本の職場に退職を伝えるのはここから。
到着受け入れガイドに沿って準備する。SAQA未確定のまま1年で発給された場合は、期限が来る前の延長申請を早めにカレンダーに入れておく。

7. 日本に本社がある飲食グループの場合

南アフリカの店舗が日本企業の支店や関連会社であれば、直接雇用より企業内転勤ビザのほうが合う場合があります。ジェトロによると、日本法人との雇用契約に基づき最長4年で発給され、申請前に日本法人で6か月以上の雇用関係があることが条件です。日本から初めて赴任する人によく使われます。開店日から逆算して、日本の人事部門と早めに計画してください。タイミングの考え方は海外出店の人材計画で解説しています。

変わる可能性がある数字:一般就労ビザのポイント制の配点が官報で公示されたかどうか、そして現在のVFS Global・内務省・SAQAの手数料。いずれも2026年9月時点で公式ページから確認できませんでした。農林水産省と外務省の数字は2025年11月・12月の発表によるもので、次回の農林水産省調査は2026年11月頃の見込みです。次回確認:2027年3月。

よくある質問

南アフリカで外国人料理人を雇うには、今も労働省の証明書が必要ですか。

いいえ。内務省の一般就労ビザの必要書類一覧(2024年10月9日発効)には含まれていません。一部の代行業者や古い解説では今も証明書の必要性が説明されていることがあります。求められた場合は、現在の内務省の一覧と照らして書面で確認するよう求めてください。

南アフリカの一般就労ビザで、料理人の最低給与はいくらですか。

公的な給与の下限はありません。日本での給与に移住の上乗せを加えて出発点とし、国別の寿司職人の給与で近い市場と比べてください。存在しない法定最低額に頼らないでください。

SAQAの評価にはどれくらいかかり、いつ始めるべきですか。

SAQAの現在の処理期間は公式ページから確認できませんでした。一般就労ビザは評価結果が出る前でも1年で発給されるため、オファーを出した同じ週に申請を始めてください。ほかの手続きはこの結果を待つことになります。

単独の南アフリカの飲食店にとって、日本からの料理人のスポンサーは現実的ですか。

スケジュール次第です。スポンサーはオファーから到着まで通常およそ半年かかり、雇用主の誓約書とSAQA評価が必要です。日本人料理人の現地人材が少ないため、完全に日本人だけの厨房を目指すより、経験ある料理人1人と育成した現地チームを組み合わせる、あるいは現地の調理師を送り込んで学ばせる形を選ぶ単独店も多くあります。

企業内転勤ビザとは何で、一般就労ビザの代わりにいつ使えますか。

外国企業の従業員が南アフリカの支店・関連会社に派遣される場合のビザで、最長4年発給され、申請前に日本法人で6か月以上の雇用関係が必要です。直接雇用する独立店より、南アフリカに拠点を開くグループに向いています。

本記事は2026年9月時点で公式情報をもとにまとめた一般的な情報であり、法律や移民手続きに関する助言ではありません。南アフリカの就労ビザの規則は2024年に改正されましたが、ポイント制の配点を含む新制度の一部が官報で公示されたかどうかは確認できませんでした。実際の手続きの前に、内務省、VFS Global、SAQAで最新の要件と手数料を確認してください。

出典

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