市場データ・制度

米国・カナダの日本食レストラン数 農水省2025年調査

北米の日本食レストランは約2万9,400店。米国は2万6,360店で横ばい、カナダは18%増の3,080店。推移、在留邦人数、採用への影響を整理しました。

最終更新 2026年9月22日 WashokuJob

目次

  1. 2025年調査における北米
  2. 農水省のいう「北米」の範囲
  3. 米国とカナダ(2023年・2025年)
  4. 2013年からの地域推移
  5. 店舗数と在留邦人数
  6. このデータからはわからないこと
  7. 採用の観点から何が言えるか

農林水産省は2025年11月28日、海外における日本食レストラン数の2025年調査結果を公表しました。世界全体の状況は概要記事で整理しています。本記事では北米を取り上げます。対象は2か国で、一方は横ばい、もう一方は急速に伸びています。

1. 2025年調査における北米

農水省によると、北米の日本食レストランは約2万9,400店で、2023年の約2万8,600店と比べて「横ばい」とされています。アジアに次ぐ2番目に大きな地域で、世界全体(約18万1,000店)の約16%を占めます。

2. 農水省のいう「北米」の範囲

農水省の表でいう北米は、米国とカナダの2か国だけです。メキシコは中南米に含まれています(2025年は7,430店。中南米のデータ記事を参照)。事業計画や投資家向けの資料で「北米市場」にメキシコを含める場合は、その旨を明記してください。合計が4分の1ほど変わります。

3. 米国とカナダ(2023年・2025年)

2023年2025年増減増減率地域内シェア(2025年)
米国26,04026,360+320+1%90%
カナダ2,6103,080+470+18%10%
2か国の合計28,65029,440+790+3%

農水省は国ごとに一の位を四捨五入しているため、2か国の合計は地域全体の丸めた数字をわずかに上回ります。増減率は当社の計算です。

目を引く点が二つあります。

4. 2013年からの地域推移

農水省は2013年から地域別の合計を公表しています。国別の数字は2023年からしかありません。2023年の表には、それ以前の調査は国・地域別店舗数の公表を前提としていなかったと注記されています。

調査年北米前回調査からの増減
2013年約17,000
2015年約25,100+8,100
2017年約25,300+200
2019年約29,400+4,100
2021年約31,200+1,800
2023年約28,600−2,600
2025年約29,400+800

2025年の数字は2019年の水準に戻りましたが、2021年のピークにはまだ届いていません。世界全体に占める北米のシェアは、2013年の約31%から2025年には約16%に下がりました。アジアと中南米がはるかに速く伸びたためです。北米は成熟市場であり、市場全体が拡大する中での成長ではなく、シェアの奪い合いによる成長になります。

5. 店舗数と在留邦人数

外務省は海外に住む日本国籍者の数を集計しています。2025年10月1日現在の数字は次のとおりです。

在留邦人数日本食レストラン数(農水省2025年)1店あたりの在留邦人数(当社計算)
米国416,38026,360約16人
カナダ75,3163,080約24人

在留邦人数は米国が世界最多で、カナダは4位です。都市別ではロサンゼルス(63,972人)が世界最多、ニューヨーク(38,251人)が3位です。在留邦人の大半は調理人ではなく、飲食の仕事を探していない人も多くいます。この比率は現地の日本人人材の厚みを測るおおまかな目安であって、予測ではありません。

6. このデータからはわからないこと

7. 採用の観点から何が言えるか

本記事は一般的な情報であり、投資・法律・移民に関する助言ではありません。店舗数は農林水産省が公表した丸めた数字をそのまま引用しています。シェア、比率、増減率は、それらの数字をもとに当社が計算したものです。

出典

料理人の採用でお困りですか

WashokuJobは海外の和食店専門の求人サイトです。掲載中の求人は世界各国の日本食レストランから集まっています。掲載のご相談はお問い合わせフォームからどうぞ。